大学に行く意味とは
私が大学受験の勉強をしていた頃、現代文の問題文で面白いことが書いてありました。
「大学に行くのは、大学に行けなかった人たちのために、学んだ知識を分かりやすく教え伝えるためである。」
これを読んだ時、ハッとさせられました。その時までは、何となくいい大学に行っていい職につければなと思っていました。
でも、違うんですね。大学は学びの場。見栄を張るためのものでもなく、就職の予備校でもないのです。
この分かりやすく教え伝えるということを、現代文のキーワードとしては「啓蒙」と言います。無知を啓くという意味です(ただし、差別用語に取られる可能性もあるので、日常会話では「啓発」を使うのが無難です)。
私はこの言葉を知り、大学生としての責務を考えるようになりました。
そして、大学に入ってからは、アルバイトやボランティアで子供たちに勉強を教えました。その経験こそが、難しいことを分かりやすく教えるということに繋がると考えたからです。まあ、今のところその経験が上手く活かせてないのですが…。
ただ、一つ言いたいのは、大学は誰でも入れるわけではなく、むしろ入れることは幸せなことでもあると感じて欲しいのです。入りたくても入れなかった人のことも考えること。そのような人たちが学べなかったことを分かりやすく教え伝えることが、大学に行った人たちの責務なのです。
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