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【労務】法律守るのが一番コスパ良い説

こんにちは、名古屋丸の内の女性社労士もちづきです🌸

昨日は、テンション高くバスケ観戦の投稿をしてしまいました。(ちなみに自分のHPでもバスケの記事を書きました)

家族にも「ハマり方の速さと角度がエグい」と怖がられてしまい…
でも、昔からこんな感じなんです!
不快にさせてしまっていたらすみません…!


さて、今日は

【労務】法律守るのが一番コスパ良い説

について投稿します。

タイトルどういうこと…!?と思われる方もいると思いますが、「本当にそう」と最近思います。

どういうことかと言いますと、基本労働基準法はじめ労働に関する法律は、

「守っている方が損をする」

という感覚があるものだと思います。

実際、経営者の方からも

「法律守っていたら経営できないよ」
「守っていない人いっぱいいるし」

という言葉をよく言われます。

ですが、私としては

「法律守るのが結局一番コスパいい」

と思います。

コスパという言い方が合っているのか、分かりませんが…
法律以上のことをやれとかでなく、最低限守っていた方が結局会社も守ってくれるのにな…と思います。

例えば、車を運転するとき、道路交通法の交通ルールを守りますよね。
制限速度を守らず、停止線を守らず運転した場合、事故に遭う確率は高くなります。
その場合、

・車の修理代
・自分の治療費
・働けなくなった場合の生活費
・罰金、刑事罰を受ける可能性
・人身事故だった場合、相手の治療費
・損害賠償金
・弁護士費用(自分、相手分)

などなど、交通ルールを守っていれば発生しなかったお金、時間、心の負担、不安ごとが増えます。(いくら任意保険に入っているとはいえ)

労務に関する法律も同じことがあります。

「残業代なんて払ってられない」

「勤怠管理なんてめんどくさくてやってられない」

「有給管理なんてやらなくちゃダメなの?」

この3つ、良く聞きます。

このうちの一つの「残業代なんて払ってられない」ですが、言葉のとおり残業代を払わないとします。
この場合、毎月の会社の支出としては残業代を払わなくていいので、一見良さそうに見えますよね。
ですが、もし従業員や労働基準監督署から「残業代を払ってください」と言われた場合、

・未払い残業代(過去3年分含む)
・申し立ててきた従業員以外他全員の未払い残業代
・罰金、罰則
・付加金(場合による)
・損害賠償金(場合による)
・弁護士費用(訴訟になった場合)

などなど、通常の残業代を払っていれば発生しなかった以上の、プラスのお金が出ていく可能性があります。

裁判になれば時間もお金もかかります。
残業代の計算をし直すのも、大変な作業です。
従業員1人だけでなく、他従業員全員に対しても未払い残業代を支払う場合があります。

また、裁判沙汰になれば会社のこういったトラブルが外に出ることになります。
従業員からブラック企業としてブラック企業アラートに登録されたり、労働基準監督署から公表されたりすることもあるでしょう。

そうなると、退職者は増え、採用は困難になります。
現場が回らなくなるので、結局大変になるのは社長になってしまいます。

このように、目先の「法律を守らず残業代を払わなくていい」というメリットよりも、後々発生するデメリットのほうが何倍も大きいです。

とはいえ、目先の支出管理も大切です。
法律通りに残業代を払っていたら、資金繰りが大変なことになる場合もありますよね。
こういう時にサポートをするのが社労士の仕事だと思います。

・正確な残業時間のデータ集計
・現状、どの業務にどのくらい時間がかかるのかの洗い出し
・どうやったら残業時間を減らせるか
・テスト、検証の繰り返し

社労士はこういったサポートも可能です。
ただ会社に法律を守らせることが仕事ではありません。

会社の現状も置いてけぼりにせず、きちんと原因究明、解決し、最終的には会社にとっても従業員のとっても一番安心、安全な着地点を見つける。
このようなご支援をしていきたいと思っています。

少し話が逸れますが、「法律を守っていない会社もいる」ということは、逆を返せば守っているだけで「すごい」ということです。

例に出した道路交通法は、「守って当然」ですよね。
ですが、労働に関する法律は「守っていてすごい」という感覚になります。

求人票に良く書いてある「社保完備」。
求人者にとっては、「社保入っているんだ!すごい!ありがたい!」という気持ちになります。
ですが、本来社会保険とは加入要件に該当すれば強制加入になるものです。
「加入して当たり前」ですが、「加入していてすごい」となります。

有給管理も同じです。
「有給管理していて当たり前」ではありません。
「この会社は有給管理していたすごい!」という印象を持つ求人者もまだまだ多いです。

私も社会人になってから

・雇用契約書をもらう
・有給を管理される
・残業代の支払がある

というのは、社労士法人に勤めてから初めて経験しました。
それまでこういったことは無いと思っていたからです。

とはいえ周りからは「有給日数教えてもらえないとか、ありえなくない?」とは言われており、「自分の勤め先大丈夫なのかな…」と思ってはいました。

なので、初めてきちんと労務管理されている現場を見た時に感動したことを今でも覚えています。

このように、採用の場面でも他社より有利になります。
普通に守っているだけで、求人者からは「この会社すごい」という感想を持たれます。

とはいえ、いきなり全て、そして法律全てを守りきる、その通りに管理するのも大変です。
できること、会社の中でここは大変、という部分から少しずつ変えてみることをおススメします。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました🌸




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