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バカは忙しい

一を聞いて 十を知る人は 賢い
十回 聞いて 一個も覚えられない私は
凡人以下  バカなのかな

常に人手不足の職場
何度となく やんわり拒否してきたのに
とうとう業務外の仕事も こなさなければいけなくなった
軽薄な上司は言う
「他のスタッフもやってるから」
「簡単だから  大丈夫大丈夫」

他部署先輩スタッフに付いて回る
とりあえず見習いは一回のみ
最初は この業務はいつやるのか?とか
何時までに終わらせればいいのか?等
聞いていたが 相手はベテランスタッフ
”これ”をしながら ”あれ”をこなし
そのついでに ”こっち”も片付ける…と
かなり幅広い たくさんのことを同じ
時間帯に こなさなければいけない状態を知った

覚えきれない…

渡された一枚のプリントは
大まかな流れだけ書いた業務マニュアル
その場で走り書きしたメモは自分の
字なのに読みづらく 分かりにくい
これで 一人立ち出来るのかな?
現場で立ちすくむ自分を想像してしまう…

そこで教えられた事 全部を箇条書きに
してチェックリストを作ってみた
細かい順番や効率は あとで考えよう
ごちゃごちゃになった仕事内容が整理されオリジナルのTo Doリストが出来上がる
なんかこういうバラバラになった案件を
まとめたりカテゴリー分けしていくのって結構楽しい…時間かかるけどね

これだけ私は苦労してるのに 自分以外の
スタッフは平然と難なく業務をこなす姿を見ると 落ち込みが止まらない
頭いい人なら造作もなく すっと覚えられ身に付く事が 私には出来ない
それどころか年々 物覚えも
せっかく覚えた事を蓄える記憶力さえも
持続できずにショックしかない

でも  だからといって
そこで 負けるわけには いかないし

「そんなことも出来ないの?」
「なんで こんなこと覚えられないの?」
そう…
どんなに嗤われようと 呆れられようと
優秀な他のスタッフと肩を並べて
胸を張って この職場に立っていたい

私の希望は その一択

それしかないもんな 結局
もう無理…何度そう思っても 戻ってくる
その感情が ある限り
うっかりミスを1つでも減らす策略を練る
バカにはバカの戦い方があるんだよ





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