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大学生のときに聴いた洋楽①:1978年

 1978年にわたしは地方の国立大学理系に入学して、まあ人生最大に浮かれた2年間がスタートしたわけです(あとの2年間は卒業に向けてけっこう苦労したので…w)。この年の出来事を調べてみたところ、記憶にあるような大きなものがないのですよね。11月に南アメリカでカルト信者900人以上が集団自殺なんて事件があったそうですが、それもほとんど記憶に無かったわけで、日本は平和な1年だったのだと思います。

1978年の洋楽ヒットソング

The Stranger / Billy Joel

この年最大の洋楽ヒット曲はこれですね。とにかく朝から晩までひたすらラジオでかかってました。77年に発売されたアルバムからのシングルカットですが、ビリー・ジョエルが一躍日本で有名になった1曲ですね。この曲に続いて、Just The Way You Are(邦題:素顔のままで)が大ヒットしたのもこの年です。

Don't Look Back / Boston

1976年にデビューしたボストンが2ndアルバムをリリースしたのがこの年ですね。とにかく1stアルバムとなんにも変わらない音で2枚目をリリースして、それも大ヒットするというのが、彼らのすごいところ。偉大なる金太郎飴バンドですよね。

Roxanne / The Police

ポリスがはじめてチャートに登場したのは、この年でしたね。彼らはイギリスのポストパンクであるニューウェーブのバンドとして紹介されたようではあるのですが、ニューウェーブ自体があんまりよく分からなかったので、当時はあまり興味がなかったんです。それに、このレゲエリズムもわたしにはよく分からなかったのでした…。

Night Fever(邦題:恋のナイト・フィーヴァー) / BeeGees

Staying Alive(邦題:ステイン・アライヴ) / BeeGees

もう一つ、この年の大ヒットというと、このビージーズの2曲ですね。それまでビージーズというと、わりとさわやか系の男声コーラスグループみたいなイメージだったのですが、ここで突然イメージチェンジして、白人ながら、ディスコミュージックの教祖みたいになってしまったわけです。まあサタデイナイトフィーバーという映画もとんでもなくヒットしていたわけで、ここに、世界的な大ディスコ&ディスコミュージックブームが始まるわけです。

Fantasy(邦題:宇宙のファンタジー) / Earth, Wind & Fire

ディスコソングと言えば、この人たちも外せないですね。彼らもこの曲で日本でも一躍有名になったと思います。

Don’t Let Me Be Misunderstood(邦題:悲しき願い) / Santa Esmeralda

かつてアニマルズもカバーしていたかなり古い曲が、どうして急にまたカバーでヒットしたのかがよくわからないのですが、かなりよく聞きましたね。やっぱりディスコブームなのでしょう。尾藤イサオがカバーしていて、そっちもよく聴いた覚えがあります。「誰のせいでもありゃしない みんな俺らが悪いのか」という歌詞は案外インパクトありましたね。

Da Ya Think I'm Sexy? (邦題:アイム・セクシー)/ Rod Stewart


Miss You / The Rolling Stones


Hello Mr.Monkey/ Arabesque


1・2・3・4 Gimmy Some More! / D.D. Sound

 もうまとめてコメントしちゃいますが、アラベスクとかD.Dサウンドなんてのは、そのまんまディスコで踊るための曲として作られて、それがブームに乗って売れたと言うことだと思うのですが、ロッド・スチュワートやローリング・ストーンズなどの大御所系までも、ヒットシングルがみーんなディスコビートになってしまっているわけで、いかにディスコブームが世界を席巻していたのかがよくわかると思います。

 ちょうど大学1年生のときにやってきた、大ディスコブーム。当時の「ナウいヤング」はみんなディスコに行くものだったのですよ(笑) で、わたしたちみたいな金を持ってない田舎の大学生はですね、わざと長靴履いてきったないカッコして、泥酔した勢いでディスコ行ったりするわけなんですよね(そうして全然踊らずに酒だけ飲んで帰るというね…)。当時の田舎のディスコにはドレスコードなどありませんでしたので、それでも入れてくれたのですよね。こうして初めて行ってみたディスコで、Earth, Wind & Fireの「宇宙のファンタジー」がかかった瞬間に、フロアにいた人が全員同じステップで踊り出したのを見て、「ああ、やっぱり俺なんかの来るところじゃ無いな」と激しく後悔したのをよく覚えてます(笑)まあ、そんなこともあって、わたしはこの頃からディスコビートのヒットソングばっかりかかるラジオの洋楽ヒットチャート番組をあまり聴かなくなり、その代わりフュージョンと、ロックは生き残ったプログレバンドばかり聴くようになっていったのでした。(クイーンがディスコビートを大胆に導入したとして有名なHot Spaceというアルバムが出るのが1982年ですから、まあわたしの大学生時代はずーっとディスコミュージックブームが続いていたのだと思います)

 ちなみに、国内ではまだピンクレディーブームが続いており、この年も年間ベスト10に4曲(UFO、サウスポー、モンスター、透明人間。最初の3曲がこの年のセールス1〜3位!)もランクインしています。その他、矢沢永吉、中島みゆき、松山千春、世良公則&ツイスト、アリス、原田真二、それにサザンオールスターズと、ロック、ニューミュージック系の歌手が台頭し、それ以外にもサーカス、沢田研二、渡辺真知子、庄野真代なんかのヒットが目立つようになって、明らかに演歌系が衰退しているんですね。いよいよこの頃から、今のJポップにつながるような流れが顕在化したという感じかもしれません。また、YMOが1stアルバムをリリースしたのもこの年でした。(彼らがブレイクするのは79年以降だったと思いますが)


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