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ついに活動に終止符を打ったロックレジェンド「ジェネシス」に涙する

 2022年3月26日(土)、ロンドンのO2 Arenaで行われたジェネシスのラストショー。これは、The Last Domino? Tourと銘打って開催された彼らの最後の再結成ツアーの最終日、つまりこのコンサートをもって、1969年にデビューして以来、半世紀をこえるジェネシスの長い歴史が終わったということなのです。

 これは、まさにこの日のライブのアンコール最終曲、Carpet Crawlersが終わって、メンバーが挨拶して退場するまでの映像です。もう、この映像だけでこみあげてくるものがあります。わたしとしては涙なしには見ることができない映像なんです。

 ちょっとジェネシスやフィル・コリンズのことを知っている人であれば、何度も「やめる」と言っといて、そのたびに復活するという前科がある人たちなのですが、さすがに今度という今度はこの後の復活はないでしょう。

 もともとこの再結成ツアーは2020年に行われるはずだったのが、コロナ禍の影響を受けて1年遅れてスタートし今年の3月にやっと終了したものです。コンサートはイギリスでスタートして、アメリカ、ヨーロッパ各地を周り、最後にロンドンで締めくくるという、これまでのジェネシスのワールドツアーとだいたい似ていますね。もちろん日本には来てませんが、今回はオーストラリアも外れてましたね。でも、フィル・コリンズの体調を考えたら、よくここまでのツアーやったなという規模です。

 正直この再結成ツアーが発表された時は驚きました。というのも、フィル・コリンズは、脊髄の手術の影響でもうドラムも叩けず、歩くのもやっとと言う状態です。どうするのかと思ったら、ライブ中は椅子に座ったまま。ドラムには息子のニック・コリンズが参加すると言う布陣(長年のサポートドラマー、チェスター・トンプソンは今回は参加せず)。さらに、ボーカル補助にこれまでジェネシスのライブでは一度もなかったコーラス隊が入ると言う内容だったのです。

 これを知った時、正直わたしのような筋金入りの長年のファン(1973年からファンやってます…)ですら、そこまでして、まだライブする意味がどこにあるんだろう思ってしまったのでした。そんな中、コロナのために1年遅れてスタートしたイギリスのライブ映像を見て、ちょっとびっくりしました。まあ当たり前といえば当たり前なのですが、フィル・コリンズの歌に、キレが全くない。それどころか、ちょっとろれつが回ってないのではないかというくらいのときもあります。でも、私が見たイギリス会場の観客はもう大盛り上がりなんです。それに、マスコミもコンサート内容についてかなり好意的でした。

 要するに、このツアーは、ジェネシス、おそらく特にフィル・コリンズが、最後にファンに対してさよならを言いたくてやったライブなのではないかと思えてきたのです。そして、それを圧倒的な喝采で迎えるファン、ファン、ファン。泣けてくるじゃないですか。ここまで世界中の人たちに愛されたバンドのファンであることが、なにか誇らしく思えてきて、やっぱりこの人たちすごいなと改めて思ったということなのです。

  そんなジェネシスですが、日本ではフィル・コリンズも含めて、そんなに人気なかったですね。ジェネシスが来日したのはわずか2回だけ。最初は1978年のAnd Then There were Three(そして3人が残った)のツアー時と、あの大ヒットした1986年のInvisible Touchのツアーの時だけ。最初に来た時は会場は中野サンプラザとか新宿厚生年金会館でして、会場が小さすぎて当時の照明セットを全部持ってこなかったとか、Invisible Touchのときは、イギリスやアメリカではスタジアムでライブしてたのに、日本じゃ武道館がやっとというありさまで、日本では、他国での人気とかなりギャップのあった人たちなのです。ちょっとnoteを検索してみましたが、この件書いてる人誰もいなかったし(笑) 

 日本では圧倒的にキングクリムゾンとかYESのファンの人の方が多いようなのです。わたしも昔から、「ジェネシスが好き」というだけで、結構「変態」扱いされました(笑) でも、世界的に見れば、おそらく「プログレ5大バンド」のうち、デビュー以来の累計セールストップはピンクフロイドだと思いますが、次がジェネシスじゃないかなと思うんです。ライブの観客動員数の累計なら、もしかしたらジェネシスがトップかもしれません。

 そんなレジェンドが、ついに53年の歴史に終止符をうちました。わたしが彼らを聴き始めてからも49年経ってます。自分の人生の大半の時間を彼らを聴いて過ごしてきたのです。そういうバンドがこうして引退するというのはまさに感無量としか言いようがありません。本当にお疲れさま、ありがとうと言いたいですね。

 実は、最近Genesis: Chapter and Verseという、2017年の再結成ツアー時に発売された本を、Sensible Paster+DeepLでぽちぽち読み始めました。これがなかなかに楽しいのです。読み終わったら、いろいろレポートしようかな…

 


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