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感謝して縁をほどく

ゆきいよいよかさねるおりからなればなり

-暦便覧こよみべんらん-

山々は雪におおわれ、本格的な寒さがやってきます。また、一年でも最も暗く太陽の死、の瞬間である「冬至」に向けて、この2022年という一年を戸締りする時でもあります。

現代は年末にまとめてバタバタと大掃除をすることが多いですが、古くは、大掃除は冬至までに終わらせておくものだったようです。太陽の力が最も弱まり、死を迎える冬至を一年の終わりと捉えていたのですね。さて、一年のあらゆることを大掃除してくれる、とっておきの言葉があります。

それは、「ありがとう」。

感謝は、繋がれたご縁を解きます。
年賀状作りに家の中の大掃除に、仕事納めの準備。クリスマスの賑やかなBGMに押されて何かと気忙しい時期ですが、やること一つ一つに「ありがとう」と感謝の気持ちを込めてみましょう。

家族に、友人に、家に、お花に、ご飯に。
今、わたしを取り囲むすべてのものに一つ一つ感謝をしながら過ごしてみます。すると、この一年にそれらとの間に結ばれたご縁がほどかれ、この一年を通して本当に自分がやりたかったことが見えてくるでしょう。

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