E-Sportsと一次産業。化学反応の可能性、僕の夢

初めまして、最近本格的に始動しましたLizRyuhiです。お見知りおき下さい。

始動しましたとは言っても、何が始動したのか、と。今までの僕は、漠然とeスポーツで何かをしたいなぁと考えていた程度でした。実際なんとなくゲームして、不純な動機で大学志望をのたまっていました。ただ、両親との明確な対立を経て僕の考えが変化したのです。

簡潔に言うと、自分の将来を心配しました。今までは大学に行けばいい、程度に考えていました。大学までが僕の将来だったのです。eスポーツに出会ってからはその夢の道に少し、一貫した方向性が生まれ、しかし、やはりそこには抽象性が大いに含まれていました。

将来何がしたいんだろう。eスポーツで何かを、eスポーツで生活を。結局、何が凄いか分からないけどなんとなく凄い人、になりたかったのだと思います。好きなことを仕事にする。もはや聞き飽きた、資本主義の成功者の言葉です。正直言ってそんな奴ら、鼻で笑っていました。そして、初めて自分の将来という大きな闇にぶち当たって彼らの凄さを痛感しました。彼らは本当に凄い!と書かれた記事を百回読むよりも具体的に、まざまざとその凄さを思い知りました。

自分はなんてしょうもないんだろう、それが率直な想いです。なんの才能もないのが問題なのでも、勉強をしてこなかったのが問題なのでもなかったことに気づきました。ただ、自分のこれからを考えることを放棄してきたのが間違いだったのだと、そう思います。

ので、始動しました。ここからは自分の実現させたいことを、やります。もう止まらないです。約束します。若干頼もしい仲間もできました。

叔父の憂いを思い出す、思いつく

僕の祖父母は、田舎に住む典型的な農家です。具体的にどんな生活をしているかは聞いたことがありませんが、彼らのおかげで我が家は米を買う必要がなく、定期的に新鮮な野菜も届きます。

そんな祖父も、もういい年です。最近は耳も遠く、僕の声が届かないこともしばしば。祖母も専ら調子が優れることはありません。しかし、彼らは決して僕に弱い姿を見せず、いつも嬉しそうに、豪快に笑っています。

ただ、叔父だけは少し違います。叔父は父の兄で、結婚せずに実家で祖父の手伝いをしている人です。今では祖父に代わり、叔父が主に動いていると思います。

叔父はあまりハイテクノロジーの産物に触れていません。だから、僕が実家でスマホをいじっていると、なにしとんや?と言いながらウキウキ話しかけてきます。僕みたいな今めかしき人間からすると信じられませんが、あの家にはスマートフォンが存在しないのです。

そんな実家での会話は基本的に愛想を振りまく練習みたいな感じなのですが、時折興味深い話を耳にします。それが、ご近所の農家の話です。どうやら耕作を始める人はいなくても、放棄する人はそこそこいるらしいです。年に一回聞くか聞かないかレベルですが、確かに。

今の学校教育は小学生の頃から食料自給率やら食料ロスやらの授業を特別に設けてくれます。僕は昔から牧場物語が大好きだったので、田舎で農業をすることには憧れもありました。ですので、現代の食糧問題、一次産業の従事者の減少の問題などには人並以上に関心があるといっていいでしょう。

叔父は一度、酔っていたのか知りませんが、僕に執拗に将来の夢を聞いてくることがありました。僕が中学の時です。僕が小説家になりたいと答えると、いい夢だと笑ってくれました。そして、実家の跡取りがいないことを話してくれました。お前が継ぐならじいちゃんも喜ぶといって。

僕は当然断わりました。ただ、跡を継げるならそんな生活も悪くなさそうとも思ったので、印象に残っています。今となっては、そこには確かな憂いがあったのではないかと思います。あの家に跡継ぎはいないのです。

そうして時が進んで、僕の夢も変わりました。農家としての経済状況が一向に良くなる兆しがない、のかは僕は知りません。が、少なくとも祖父母はじゃんじゃん儲けるどころか農協の愚痴を毎度漏らしているので、どうやら好景気ではないっぽいです。

そして、学校で学んだりテレビを見る限りでは、農業に限らず一次産業全体にこの終わりの見えない不安が取り巻いているらしいです。言われてみれば、周りの奴で農家や漁師になりたいと言ってるやつを見たことがない。農林高校に行ってるやつですら農家になる気なんて一ミリもないとほざいています。

新規就労者は増加傾向にあると聞いたことはあります。ただ、就労者が増えても、みんなから認識されなければ、関心を惹けなければ、一発屋芸人みたいなもんだと思うのが実際の僕の意見です。全ての基盤となる産業が廃れてしまうのは見過ごしたくない。無論外国輸入に頼るようになってしまうのは嫌だ。

そうして気づいたのです。その観点から見ればeスポーツの目指していることと大差ないんじゃないか、と。

社会的地位の向上と参画の促進。その為に業界の人々があの手この手で若者を取り込もうとしている。

あ、きた。そう思いました。

E-Sports×一次産業の構想

なにか明確な目標が欲しい。でも、作ろうとして作った目標が本当の夢であるとは思えない。そんな時、これ面白そうじゃんと初めて思えたのがこの構想です。即ち、eスポーツ×一次産業

正直、完全に構想段階です。eスポーツは規模を広げたい、より認知されたい。PCもスマホもないような僕の祖父母や叔父がそんな言葉を知ってるとは思えません。そこに無理やり、繋がりを作る。向こうからしても、若者が興味を抱いてくれたら、という願望はあるはずです。一応、互いに意義はあるのかなぁ、と。

曖昧すぎて、今まで表向きにこんなことをしたいと公表してきませんでした。しかし、冒頭の通りそろそろ餓鬼のままじゃいられないな、と思い至って書きました。これからどう具体性を持たせていくか。最近はそればかり考えています。

ですがここまでだとあまりに妄想が過ぎるので、流石にもう少し掘り進めたものにしておきたいと思います。

まず、この二つを如何につなげるつもりなのか。若者に人気のプロチームをアピールして生産法人にスポンサードしてもらうとかも考えました。ただ、ちょっと違う気もします。例えばユニフォームにその会社のロゴがあって興味持つ人も少ないはずです。とれたての野菜最高!とツイートしても同様でしょう。

なら、もっと若者の興味が惹ける画はないのか。
あります。プロゲーマーの人に畑を耕してもらい、木を伐ってもらい、漁をしてもらうのです。これならチームを応援する人は否が応でも一次産業に目を向けてしまうハズ。ですが、それは互いの仕事への侮辱に値する気もします。

もちろん、既存のチームにそういった活動を新しく興してほしいわけではありません。寧ろ僕は、新しい形態、eスポーツ×一次産業をコンセプトとしたプロチームが作りたいと思っています。

選手と生産者は別ですが、そこに密接な関係を作ることで全く違う産業同士の化学反応を起こしたいのです。

現在は、自分があまりにもその界隈のことを知らなさすぎるので、自分なりに本を読んだり白書を読んだりしてみています。いずれは実際に一次産業従事者の方にも会ってみたい、それこそ祖父母の話を機会があれば聞いてみたいと思っています。

とはいえ僕はあまりにも無知無力なので、是非ご助力頂けたら嬉しいです。頑張ります。

僕の好きなことは、文章を書くことです。それを読んでもらうのが同じくらい好きです。そして反応としてスキとかフォローをしてもらうのは、もっと好きです。僕の文章を読んでくださって本当にありがとうございます。