見出し画像

サンディエゴ市初の都市公園内のコミュニティ・ガーデンが誕生

case | 事例

サンディエゴ公園財団をはじめ、市長、議員、ベイサイド・コミュニティ・センターは、リンダ・ビスタ公園内に整備されるコミュニティ・ガーデンの起工式を祝った。サンディエゴ市の公共公園を強化するための官民連携のモデルプロジェクトとして、サンディエゴ公園財団は、ベイサイド・コミュニティ・センターの支援を受けて、サンディエゴ市初の、市所有の公園内のコミュニティ・ガーデン整備のために約50万ドルを集めた

リンダ・ビスタ・コミュニティ・ガーデンは、2024年春に竣工・オープンの予定である。近隣の住宅地と住民のために設計された同コミュニティ・ガーデンは、温室、花壇・畑、ピクニックエリア、日陰の構造物、屋外教育エリア、果樹や受粉媒介植物を備え、コミュニティを豊かにするガーデニングの機会や生物多様性をもたらす。完成後の運営・管理はベイサイド・コミュニティ・センターが行うが、もともとのコミュニティ・ガーデンは2011年から2017年までベイサイド・コミュニティ・センターの敷地内に設置されていた。

サンディエゴ公園財団は、今回のプロジェクトは、コミュニティとサンディエゴ市が協力して街の公園空間をより充実させるためのモデルとなるもので、今後サンディエゴの近隣の公園への同様の投資を支援し促進していくと意気込みを語った。コミュニティ・ガーデンの整備は、複数の慈善財団の寄付の上で成り立っている。

insight | 知見

  • サンディエゴ「初」のコミュニティ・ガーデンって、「初」なわけはないだろう、と思って記事を読みましたが、市が所有する都市公園ではどうやら初のようです。コミュニティ・ガーデンは各所にありますが、市の公園にはなかったみたいです。

  • 調べてみると、コミュニティ・ガーデンは1970年代にアメリカで生まれたムーブメントで、不景気で荒廃したまちの空き地をガーデンに再生したことがきっかけだそうです。地域住民が地域の課題を解決するために生まれた活動で、行政が組織的に進めたものではない流れが今日まで続いているようです。

  • 日本各地でPark-PFIが流行っていますが、収益施設以外の公共部分には広場、ベンチ、植栽、防災などの用途以外にも、コミュニティ・ガーデンをはじめ、市民や地域が利用したくなる多様な用途が考えられると思いますので、まだまだ工夫の余地があるのではないでしょうか。