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能登半島に惚れた前編

あ能登、行きたいな。

会社の研修も兼ねて、なんとなく能登を訪ねた。京都発サンダーバードに乗る。

雪が不安。

北越雪譜みたいな世界やったら、ほんまくじけそう…と思いきや、いがいと雪とけてる。良かった…と電車をおりて(穴水駅)、バスに乗り換えたら山間部は、坊や良い子だねんねしな、の昔話にでてくる日本の冬景色。茅葺き屋根ええーー(バスで通り過ぎる)、、やはりこの世界か。

長野の奈良井宿とか愛している私には、あ好きかもしれん…が高まり、最後輪島駅でおりたときには、なんだここ!良すぎる!いままで来なかったの何故だ!とつぶやいた。

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「深三」は漆塗りの宿。廊下もなんもかも、どっしりツヤツヤですよ。ご飯は魚づくし。能登は魚。肉はない。少なくとも存在感は圧倒的に魚のもの。そして米、野菜、、フルコースで、前菜煮付け炊き合わせ蒸し物鍋物焼き物揚げ物和え物刺し身…が、すべて魚社会であった。なんか痛快。

風呂はヒバの薫り…輪島ついてからずっとこの薫り。あと3日間わたしはこれを嗅ぎつづけるのである。思い出の薫り。

腹が苦しい。寝た。

早朝6時半に重蔵神社!参拝のまえに輪島漁港。船ぎっしり、こんなに停泊してんのか!!もう陸揚げはおわってて(なんじなんやろ)(あとで5時には陸揚げして7時までに金沢に送ることを知る)、朝市に出すおばあちゃんたちが、自転車のうしろにスチロール箱積んで、橋をわたってた。

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海女さんがすごく、大事にされてる仕事らしい。潜水権利かぎられてるから、地元を離れない、から、お婿さんとるとか。せっかく技術を仕込んだ娘やから、しばらくは実家で稼いでから、結婚させるとか。郷土本良いな、話それるけど深三にある本コーナーすごく役に立った。旅しながら、読んだ文章を反芻して、あああれが、て道中にある土地が刻んだ歴史のしるしを逃さずにいれる。

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で、準備中の朝市をぷらぷらして宿にかえり、朝ごはん。のどぐろ。

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レンタカーで能登半島いくぞ。

禄剛崎灯台は、わたしがずっと灯台マニアのひとのホームページで眺めてきた憧れの灯台。

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大感動。何も言うことはない。

道の駅狼煙(のろし)は幻の大浜大豆が有名。種がつきかけたのを復活させたんだとか。おからドーナツおいしくいただきました。豆腐たべたかった。オンラインショップで買おうかな。

揚げ浜式塩田。まじで。古来よりこのやり方で、って、古来も古来やろ。

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おじさんが、まあよかったら見て、て押し弱すぎてあかんがな、もうけてよ!と買うてしもた。みぞれみたいに粗くて塩分強くない、ジャリジャリの塩。スッキリした結晶体。おーいしー。

白米千枚田はCMで見たあの風景。夜のライトアップはいらんのちゃうかな。田んぼ周り楽しくてうろつきまわる。

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ここで食べたあずきサンデーのあずきが、衝撃的美味しさ。みずみずしい…やわらかい…能登産大納言だってさ。おばちゃん手づくり。

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このありきたりな見た目で、こんな美味しいとは。

垂水の滝。

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間近まで行けるよ!滑るし落石してるしやばかった。

途中ゴジラ岩てゆうスポットも通りすがった。ちいさくて、でも、あ確かに、と思った。

人が岩場をみんなウロウロしてるから、なに採りよんですか?ときいたら岩海苔でした。もらった。

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平家の末裔の民家、茅葺屋根の素晴らしい時国家は冬季閉館。かわりに岩倉寺へ。

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なんか写真こわくね。

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御朱印帳もらいにきた夫婦がいて、おじいちゃん焦ってた。そこに私も現れるから、もう案内したいやら御朱印帳かかなあかんやら。

こんな雪の時期に3人も同時にこないよね。

レンタカー時間ぎりぎりで返した。農家民宿「漁火」さんに迎えにきてもらう。そしてなぜか酒蔵見学へ。サービス精神。

社長のおかあさんがテレビでうちのホテル見てて、むちゃくちゃ詳しかった(笑)サーカムフレックスの意味を教えてあげれてよかった。酒おいしかった。

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「漁火」は300年以上もここにある農家。どっしり、もどっしりだよ…巨大。奈良井宿のあおき、もそうやったが、農家家屋て、ほんま、すごい梁とかたくましくてかっこいい。

風呂はヒバの薫りでした。

書きたいことありすぎる。2日目までしか書いてないのに。3日目もたくさん動いたんやで。

つづく

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