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あなたに亜鉛が必要なわけ・その4〜皮膚を健康に保つ亜鉛〜

前の記事では、
美味しく食べるために
亜鉛が八面六臂の活躍をしてくれていることを
書いたけど、

皮膚の健康にも
いろんな意味で亜鉛が重要な役割を
果たしていることがわかってきていてね。

皮膚の健康って
見た目に関わってくるし、
快・不快にも影響が大きいよね。

もちろん、
亜鉛だけが皮膚の健康を作るわけではないけど、
いろんな面から
皮膚の健康を守ってくれているの。

◆ターンオーバーと亜鉛の関係

皮膚は私たちのからだを
一番外側で守ってくれているものだよね。

まさしく最前線で。

一番外側ってことは傷みも激しいから、
頻繁に新しいものと入れ替えて、
元気な皮膚に保つことが大切だよね。


表皮の部分の一番下にある
基底層というところで細胞が分裂して、
新しい細胞は上へ上へと上がり、
角層部分の古い皮膚が剥がれたところで
入れ替わるのが、
いわゆるターンオーバー。

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十分な数の新しい細胞が下から供給されないと、
角質層が弱くなったり薄くなったり
してしまうでしょ。

そうならないように、
この表皮部分にはたくさんの亜鉛があって、
このターンオーバーのために
働いてくれているの。

ありがたいねぇ。


◆炎症を抑える亜鉛

さらには、
炎症の広がりを抑えるシステムの中で
亜鉛が重要な役割を果たしてくれていることも、
ここ数年で研究が進んできたところ。

亜鉛が足りないと
炎症が収まりにくいらしいの。

それはね、こんな仕組み。

細胞のなかには
エネルギーのもとでもあるATPが
たくさんあるのだけど、
細胞にストレスがかかると、
このATPは細胞の外に出ていってしまうらしい。

ちなみに、
細胞にかかるストレスというのは、
表皮の場合、
圧迫だったり、傷を作ったり、
汗をかいたり、紫外線が当たったり、
有害なものに触れたりなどの
刺激のこと。

で、
この細胞の外に出たATPは、
炎症を起こす信号として働くの。

炎症って悪いことのように思えるけど、
これは決して
体にとって悪いしくみなのではなく、
「ATPが出てきているってことは、
 そこで問題が起こっているってことだな」
と、免疫細胞たちがやってきて
害となるものに対処してくれたり、
壊れた細胞の代わりになる
新しい細胞を作ったりなどで、
とっても大事な仕組み。

例えば、
マクロファージが、
死んだ細胞のお掃除に来てくれたり。

そうこうするうちに、
不要なATPは酵素によって分解されていって、
炎症を抑える働きをするものに変わるだそう。

働きが真逆になるのよ。

そうやって、
炎症が起こってはおさまっていくんだね。

すごいしくみだよねー!

からだってすごいよねーー!!


なんか、
亜鉛と関係ない話に
なってきたように見えるけど、
ここで本題に戻るよ。

この、
ATPを分解する過程で
酵素が働くために必要なのが、
そう、
亜鉛。


つまりね、
亜鉛が足りないと
不要なATPを分解できず、
炎症作用を起こす信号が出続けて、
炎症が起こり続けてしまうということらしい。

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傷が治りにくいとか、
炎症がなかなか引かないとか、
肌荒れが続くとか、
赤ちゃんのおむつかぶれが続くとか、
横になっていることの多い方の床ずれとか、
そんなことがあったら、
亜鉛不足がないか
血液検査でチェックしてみてね。

それで、
亜鉛がしっかり足りているようなら、
他の原因を探して必要な手を打つことが
できるからね。

私のアトピーがひどかった頃、
調べてみたかったな。


亜鉛の働きはまだ他にいろいろあるのだけど、
でももう、
亜鉛は大切だ!!ってことは
わかってもらえたと思うのよね。

そして、
亜鉛はどうやったら摂れるのって
思ってるはず(笑)。

それについては次の記事で。
簡単なレシピも載せるよ〜ヽ(´▽`)/


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