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矢面に立つ

「矢面に立つ」
批判や抗議、質問などを受ける立場になること。
会社やグループ、チームの代表として答弁したり、記者会見したり、批判の的になる際に使われる慣用句。


推しや、何かのファンになった事がない人は理解できないと思う。

たまたま見ていたメディアでCMが流れたり、トークや振り返りのシーンで不意に名前や顔が出てきたり、休憩や偶然立ち寄ったお店で曲が流れていたり。

それが、どれだけ嬉しいか。


いつも見上げるとそこにあった看板。

登校時や出勤時、下校時や退勤時、いつも通る道に貼られていたポスター。

毎週楽しみにしていた番組や、流れるCM。

最新情報や日常が垣間見えるSNS。

新曲。

プロモーションビデオ。

DVD特典のメイキング映像。

ライブの当落にドキドキする日々。

ワクワクしながらするスケジュール調整。

向かう新幹線。

並ぶ物販。

肌身で感じる生の熱気。

家で振り返るライブ映像。




いやあ…。


そうですね。


うん。




僕はジャニーズ所属のタレントが大好きです。

推しも何人か居ます。

ただ名前と顔が一致しない人も多いです。

ファンだけど、コアではない。

ミーハーに近いけど、元気を貰ってます。




僕の実家ではどこを見ても必ずジャニーズの品があります。

ジャニーズというのは現在、性加害問題で矢面に立たされている「ジャニーズ事務所」の事。


実家を見渡せばどこに目をやってもジャニーズの品がある。

特に妹は「関ジャニ∞」や「なにわ男子」が好きで、もっと言えば村上くんと丈くんのグッズが置かれていたりする。

ポスターとかファンに贈られてくる年賀状の言葉とか、アクリルスタンドとか。


僕が今仕事部屋として使わせて貰っている妹の勉強部屋も凄い。

今現在この記事を書いている机にも「関ジャニ∞の元気が出るCD」というのが立てかけらている。


家では家族が揃ってご飯を食べる機会は少ない。

皆仕事が忙しく、帰宅する時間もまちまちだからだ。


ただそれでも、全員揃ってご飯を食べる時には必ずテレビで「関ジャニ∞」か「なにわ男子」が出ている番組や、ジャニーズの子たちが出る歌番組かバラエティを見る。

それが団欒として日常となっていた。


僕は高知くんを推している。

NYCの頃からである。

あと大野くんも大好きだった。

特に5x10の頃までは恋人の影響から嵐にドップリ。

今も嵐は凄い好きだ。




僕ら家族にとってジャニーズはそこに当然あるもので、妹からすれば生きがいであり、栄養であり、活力そのものである。

僕も沢山笑わせて貰ったし、元気を貰えて、心の清涼剤となる癒しなのだ。







今は痛々しい。

早く終わって欲しい。

それが率直な感想。


そして、悲しい。

ただただ、早く終わって欲しいなと思う。




取り上げられたニュースを見て、普段の鬱憤を石に変え、投げる的を探していた連中の格好の餌食にされて、矢面に立たされ風に煽られ、励みにしていた看板を下ろされる。


声がデカイ人たちは気にしていない。

声を荒げて、何が正しいかを問い続ける。

それが楽しくて生きている人たちなのだ。


ファンはただただ好きな人の情報が欲しくて調べているだけなのに、嫌でもその声を聞かなければならない。


可哀想だ。




発言の自由、表現の自由、性加害とか、性被害とか。

そんな事を問いたい訳ではない。


ただただ、好きなものを胸を張って好きって言いたい。

好きって言って欲しいのだ。




早く終わる事を祈る。


サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。