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自治体システム標準化の前にまず文字のキホンを理解せよ①


自治体システムに携わると、普通のエンジニアでは基本的に意識しないものを意識する必要がある。それは、文字である。
普段目にする新聞やテレビの字幕スーパー(テロップ)等は、2千数百字のいわゆる常用漢字しかキホン使わない。Windowsユーザーならお馴染みの、MS明朝。これを使うと、約1万数千字の漢字や非漢字(英数字やひらがなカタカナそして記号等)が扱える。これでキホン世の中うまく廻る。
ところが、自治体システムに携わるとそうはいかない。
戸籍制度のもと、太古の昔から手書きで管理されていた漢字たちを誤字脱字を含めシステムで表現しなければならない。そして、その戸籍と同じ文字を皆様おなじみ証明書の頂点たる住民票であらわす必要がある。
どうやらその法的根拠はないらしいが。。。(諸説あり)
その戸籍の文字が、数十~百数十万字あるらしい。これをシステムで表現するのは実に難しい。
前置きが長くなりました。このガラパゴスでニッチな文字を深く理解するエンジニアは少ない。私もその一人である。この文字の世界に足を踏み入れると、もはや文字オタクと言える存在もいる。彼らは、すごい詳しい。が、詳しすぎて論点がぼやける場合が多々ある。極論、無知かオタクしかいない。
そこで、文字のキホンを私のような素人に毛が生えた程度の人間がまとめた方がキホンを抑えることができるだろうと執筆したものである。
最低限そう言う理解があれば、標準化の話できるよね程度の説明です。別に、文字の専門家や大学のセンセイになるわけではないのでザフッとです。


①対象者は、標準仕様の文字要件の意味が分からない人

これを見て理解できる人は対象外だ。ちなみに、数年前私がこれを見たときは、ちんぷんかんぷんだった。なぜ漢字の話なのに、英数字の規格が多すぎるのが気に入らない。

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