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自治体システム標準化 ~文字要件 経過措置のススメ~

弊社でも議論の最中である「文字要件の経過措置」の話。
結論から申し上げると、エンジニアの端くれとして経過措置をススメる。
今回はその話題を執筆する。なお、内部処理がUTF-16で動くシステム前提にまとめている。
「文字のキホン」がわからないと、チンプンカンプンだと思う。そんな方は、ぜひ以前の投稿をご覧いただきたい。

①文字要件の経過措置とは?

デジタル庁 地方公共団体情報システム データ要件・連携要件標準仕様書【第 3.0 版】より

いろいろ書いているが簡単にまとめると、「標準化を機に、各自治体にある"外字"利用を辞めさせたいけど、当分そのままで良いよ」って話だ。
システム目線で話すと、Unicodeの第0面だけでシステムを動かすということになる。1文字2byte固定と扱いやすいのだ。第0面に収録されていない文字は当該自治体で使う文字のみベンダーで文字を作成し、私的領域といわれる自由に使ってよいコードポイントを割り当てて外字として利用する。
ちょっとだけ愚痴を言う。
私的領域≒外字」と言う方程式は、エンジニアには理解いただけるだろう。今回、国は行政事務標準文字(以降、MJ+)は内字であると言い張っている。詭弁だ!
「MJ+」の「+」部分は、Unicodeの拡張領域にある私的領域にコードポイント割り当てている。外字をやめさせたいのに外字じゃないのか!?

これまでの通り「1文字2byte」でベンダーは行きたい

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