真夏のクロスカウンター それは8月31日だった

今日は8月31日だ。今でもその思い、その記憶、その辛さは忘れられない。8月31日それは夏休みが終わる日だ。小学生の僕にとってその日は大袈裟に考えると地球最後の日と同じ位だったかも知れない。その原因は“夏休みの宿題”。いつも31日は半分泣きながら31日を越えて日付変更線を跨ぐかの様に宿題に追われていた。僕が小学生の頃、毎日ラジオ体操があり、それに行った帰りもちろん友達と遊び、遅く帰ると母に怒られて母が仕事に行くとTVの“ど根性ガエル”の再放送を観ていた。これまたTVが終わると遊びに行く。開放プールがあると泳ぎに行き、その帰りにまた友達と遊ぶ。遊んでTV観て、疲れて寝る。そりゃ宿題せんわぁ。だからツケが31日に回って来る。でも一年事学習して夏休みが始まるとすぐに宿題をしようとするが、○○くん〜あそぼ〜、と夏休みの魔の幻が僕を誘い遊びの世界に招いてくれる。小学6年生までブルーな8月31日を過ごした記憶…メモリーは消える事ない青春もしくは青夏1ページ。その1ページの最後の文にはこう書かれている。『あーどうか、7月25日に戻りたまえ…』
そんなワタクシもこの夏休みを楽しんでいるチビタイガーに「宿題したんか」と言っている。
夏休みの宿題は大嫌い…しかし人生の宿題は面白いと気付く31日も良いもんだな。

令和5年8月31日 バーテンの虎

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