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【creators北海道】北海道のつくり手 中川農園 (農業ー北海道北斗市 )

 北海道水田発祥の地・北斗市でつくる北海道米「ふっくりんこ」を栽培する中川農園

北斗市の農家の6代目 中川明さん

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 北海道農業発祥の地である北斗市(旧大野町)という土地に中川さんは農家の6代目として誕生した。園主の中川さんがまだサラリーマンをしていた21歳の時に家業を継ぐことになった。
 はじめは失敗の連続で、自分の思っている農業と現実とのギャップにとても苦労したそうだ。これまで自然相手の農業という仕事を長年伝えてきた先代達のことを、園主になり経営を任されて初めて、その偉大さを感じたそうだ。美味しい米作りに対しても、そのこだわりと情熱はかかさない。お店に行くときもご飯を注文して研究を重ねているという。「やっぱりウチの米の方が美味い!」そう話す中川さんの目には米作りに対するエネルギーが感じられた。
 園主の中川さんは農業だけでなく釣りも大好きで津軽海峡に船釣りに行くほどの腕前だそうだ。ずっと田んぼや畑にいたら考えも凝り固まってしまうので、たまには海や川に出ていつもと違う環境に置くことで、農業や米作りに対する考えも柔軟に感じれるのだ。持ち前の明るさと情熱で、毎年美味しいお米作りを行っている。


北海道水田発祥の地・北斗市でつくる中川農園の北海道米「ふっくりんこ」

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■田んぼに広がる収穫を迎えたふっくりんこ■

 中川農園が代々米作りをしているのは、観光都市函館市に隣接する水田発祥の地北斗市(旧大野町)。
 元禄5年(1692)それまで寒さのため稲作が不可能だった北海道で、初めて「野田作右衛門」が米10俵を収穫したことが、北海道稲作の始まりとして伝えられ、稲作においては道内でも歴史のある町です。
その後さらに寒さに強く味がしっかりしたお米作りの研究が進み、今では新潟と並ぶ米作地帯として、毎年行われる食味ランキングでは「ななつぼし」「ゆめぴりか」が特Aを5年連続受賞、平成27年度には「ふっくりんこ」も特Aを受賞するなど、まさに「ふっくりんこ」は人気急上昇中の品種なのです。

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■ふっくりんこを収穫する園主中川明さん■

 その理由は豊かな大地北海道の"気候"、"水"、"空気"すべてが凝縮された美味しさが、そのまま味として表現されているという裏付けなのでしょう。
 中川農園では試験栽培の時から「ふっくりんこ」作りに取り組んでいるいわばふっくりんこ栽培のスペシャリストなのです。「ふっくりんこの美味しさはまだまだこれから!」と旨さへの追求には余念がない中川さんなのです。

「もみ」のまま保存し、出荷の都度精米

 お米は精米したすぐが一番美味しく、徐々に鮮度が下がり味が落ちていきます。中川農園では「もみ」の状態で保管し、出荷の都度、一手間、一手間精米を行っています。もちろん手間はかかりますが、それ以上に毎年「美味しいね!」と言って食べてくれるおさんの笑顔を思い出し、一手間を惜しまない方法で美味しいお米を届けているのです。

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■もみ保存したふっくりんこ■

道南地元市場で中川農園のふっくりんこを購入する


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