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地域の歌を歌い継ぐには体験とセットにすると良い

新民謡を広めようとする高校生

水前寺清子さんが歌う「敦賀とてもすきすき」という歌があります。敦賀の地元の男子高校生が、この歌を盛り上げようとしている記事を見ました。

地域の歌は体験とともにある

「敦賀とてもすきすき」は新民謡と呼ばれるジャンルの曲です。新民謡は、口伝で受け継がれてきた民謡とは違い、民謡“的”な歌謡曲のジャンルです。なので、民謡と比べて地域の歴史や文化に深く根付いたものではありません。深く根付いていないので、残していくには少々努力が必要になってきます。

記事では、この歌が親しまれてきた踊りとして広める活動をしていることも書かれていました。歌は形がないから、そのままではなかなか広まりにくい。この活動のように、体験や場と組み合わせると、知ってもらいやすく広まりやすくなりそうだなと思いました。
盆祭りの曲とか、舟下りの時に歌う歌とか、山登りの時に口ずさむとか、地域固有の体験と歌が結びつくと、一気に歌は地域性を帯びて、親しみやすくなるだろうな。

一方で、今では同じ体験が難しい歌もあります。例えば炭坑節みたいな歌。昔ながらの体験に限らず、どんな体験とセットにするかは、現代的な感性もふまえつつ、ちょいとアイデアが必要そうです。

ご当地ソングを伝えるために

そんな訳で、ご当地ソングを紹介する立場として、歌が持つ体験やエピソードは改めて重要だなと思いました。どんな時に、どんな場所で、どうやって紡がれてきた歌なのか知ると、より一層、印象深くなるだろうな。

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