物事が変わるのは一瞬

新日本プロレスのYOSHI-HASHI選手の名言です。
先週末開催の神戸大会でその言葉は証明されることとなりました。

メインは来年1月4日に東京ドームで開催される興行でIWGPヘビー級王座に挑戦できる権利をかけた棚橋弘至vsオカダカズチカ。
棚橋は今年、ヘビー級選手同士の過酷なリーグ戦G1CLIMAXを優勝し、この権利を取得しながら、即座にオカダと権利をかけてシングル戦をすることを発表しました。
これまでにも何度も対戦していますが、今年5月オカダが持っていたIWGPヘビーのベルトに挑戦するも敗北、G1では引き分けと、棚橋としてはスルーしたまま王座に挑戦するわけには行かぬという状況でした。
さらに、棚橋は自分は挑戦権をかけるが、オカダはリスクがない、負けたら同じユニットCHAOSの仲間であるヨシハシを寄越せと言い出したのです。

新日のヘビー級選手の中では小柄であり、普段の試合でも負けることが多く、G1も連続出場したもののなかなか勝ちに恵まれなかったヨシハシ。
懸命な姿を応援するファンも多いのですが、棚橋は物事を変えたいなら、今の環境ではなく俺と組もうと言ったのです。
ヨシハシとしては寝耳に水。
オカダとしては、勝手にユニットの中を荒らすような心理戦を仕掛けられたという展開に。

さらに、オカダの頭を悩ませるのは、G1でオカダと棚橋両方から勝利を奪ったCHAOSの仲間ジェイホワイトが、何故俺に挑戦権が回ってこないと異論、反発。
ヨシハシとオカダも誤爆などが響き、ユニット内の空気はみるみるうちに不穏に………
そんな状況で、神戸の一戦を迎えたのでした。

試合は序盤、棚橋が場外への飛び技を繰り出した際に左膝を負傷。
走ることもままならないほどの状況に追い込まれ、オカダはそれを見逃さず、会場から大ブーイングを食らうような非常な攻めに徹するも、チャンスを逃さなかった棚橋の勝利。
棚橋はなんとか立ち上がり、勝ち名乗りを受けましたが、次の瞬間、ジェイホワイトがリングに乱入。
棚橋とオカダの両方を投げつけると、場外から椅子を持ち出し、同じユニットであるオカダを負け犬と罵りながら椅子で殴りかかろうとしたのです。
問題は次の瞬間に起きました。

シリーズを通して、オカダとの関係があやふやになっていたヨシハシが事態の急変を察知
バックステージから飛び出し、花道を駆けてきたのです。
会場は大きなどよめきがおきましたが、それが失笑に変わったのです。
なんとヨシハシは勢いのあまり、リングに入る直前に転倒
リングの角の鉄骨に頭を打ち付けてしまったのです!
なんと間が悪い!!
しかも、それにより顔面が赤く染まるほどの出血
何事もなかったようにリングに上がった時には、勝手に流血しているというおかしな展開であり、ジェイは迷うことなくヨシハシを椅子でぶん殴ると、場外に蹴り出されたヨシハシは何をするでもなく、そのまま担架で運ばれてしまったのです。
さっきまで骨身を削る試合をしていた棚橋、オカダですら歩いて帰ったのに………

ヨシハシという男はとかく間の悪さには定評があります。
不意に勝ったと思いきや、その勢いが続かなかったり。
最初に言った名言も調子のいい時に出てきた言葉ですが、結果の出ない時にこれをうわ言のように呟いても、まるですがってるかのようです。
確かに今回、最悪のアクシデントを迎えてしまいましたが、これをどのように変えるのかはヨシハシ次第とも言えます。

例えば、オカダカズチカはレインメーカーとして帰ってきたのは海外遠征から帰ってきたタイミングですし
内藤哲也はメキシコでロスインゴベルナブレスのメンバーと結託することで、レスラー像を変えました。
物事が変わるのは一瞬です。
ですが、大事なのは、その人の持つ資質やこだわりを受け入れるということではないでしょうか。
先日、アナザースカイという番組に出演したオカダは、帰国当時のことを振り返り、自分の体躯や最初にメキシコてデビューしたという特異性があるから、ブレイクするのは疑ってなかったと語りました。
内藤は、それまでベビーフェイスにこだわってましたが、溢れるほどのプロレス知識と故の新日本ここがおかしいよという正論を武器に、独自のスタンスを生み出しました。
それまでの彼等とは全く異なる存在ながら、自分たちの持つ武器を明確にしたことで成立させたと言えます。

果たしてヨシハシは自分の武器を見つけることが出来るのでしょうか。

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lods

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