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通信制大学は発達障害と相性がいい?

なぜ通信制を選んだか?

私は通学制から通信制に編入しました。
単刀直入に言えば、人間関係に問題があったためです。
大学なら人間関係は希薄そうだし、居場所がありそうだなと漠然と高校時代に思っていました。

しかし現実は違いました。
普通に1年次からゼミはあるし、いかんせん1学年の人数は少なかったので、人間関係は濃密でした。
ASDの私は当然ながら孤立し、入学するやいなや嘲笑の対象となりました。

結局休学を挟みつつ、4年間で取れた単位は32でした。
コロナ禍でリモート授業が中心となった時でさえ、まともに単位を掻き集めることができませんでした。

それでも無能の自覚は人一倍あった私は大卒資格を得ようと、なし崩し的に通信制大学に編入することなりました。
もちろん親とは一悶着ありましたが、辛うじて納得してもらいました。

通信制大学には多様性がある

通信制大学には多様性があります。
女性比率を上げようとかそんなチンケな多様性ではなく、もっと複雑な多様性です。

年齢、性別、職業、学力など色々な事情を持った人々が一様に勉強するのです。
目的だって、単に大卒資格を得たい人から学び直しをしたい人まで様々です(学割が欲しいという人も中にはいるそうです)。

これを多様性と呼ばずに何と呼ぶのでしょうか?
少なくとも居場所が存在しないということはありません(そもそも物理的な居場所はありません)。

これが発達障害者に居心地の良さを提供していると感じます。
排除圧が働かないだけで、本当に居心地が良いです。
勉学にだけ励めば良いという、まさに古の大学生らしい大学生活を遅れると思います。

もし交流を求めているのであれば、学生会やスクーリングに積極的に参加したほうが良いでしょう。
この辺は通学制と同様に主体的に動かないとどうにもなりません。

しかし自己管理が大変

ただ一つ問題点があるとすれば、自己管理が大変ということです。
というのも、通信制大学にはマラソンのペースメーカーのような存在がありません。

つまり、大学に関する全てのことに対して、己の力で何とかしなければならないのです。
学費が安い分そういったサポートは最小限に留まっています。

この辺はやはり発達障害者にも不利に働きます。
先延ばし癖があると本当に厄介で、レポートや課題が溜まりに溜まって挽回するのが非常に難しくなります。
通学制のようなお情けが一切ないので、本当に根性だけで乗り切るしかありません。

発達障害の有無に関係なく、自己管理は徹底してやらないと卒業は困難です。
まぁ卒業率が有意に高い大学(産能大や放送大)なら多少は楽ですけどね。。。


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