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ASDと診断され人生の答え合わせが始まった

初めまして!
僕は26歳の男性、社会人になってからどうも人間関係が上手く行かないなぁと感じる事が露骨に増えたから心療内科に行ってきた!

学生の頃から、人と話してるとなーんかおかしいな?どうしてそうなっちゃうんだ?という場面が多々あった
コミュニケーションが上手くいかない……というか気づいたら上手くいってないぞ⁉って感じ

以前の日記で発達障害かもしれないので心療内科に行ってくるという旨を書いて、少し前にその結果が分かった
そして自分の過去と現在において納得する部分がありまくったので思い当たることについて列挙してみる
発達障害あるあるだけ見たいって人は目次から飛ばしてちょ!!

まずどんな診断を受けたのか

心療内科に予約して、診察の時に真っ直ぐ「発達障害の心当たりがあるので一度相談したいです」と伝えた
医師の方からは「具体的にどんな時・どんな場面でそう思うのですか?」と聞かれ、ほとんど社会人になってからの苦労話ともとれるエピソードトークを披露した
(もし貴方が同じように診察をしてもらう時は、メモをしておいて、それを淡々と読む方がイイよ!)

その中で、自分はADHDなのではなかろうか?という話をしたところ医師からは「今のお話からすると、ASDに該当するかもしれませんねぇ」と言われた
そして色んな質問紙テスト(はいorいいえ、当てはまるor当てはまらないのアレ)に回答して、一応鬱の検査もすると言って血液採ってもらって1週間待った

そして翌週
診断結果は
ASDの特性を持っていて、ADHDにも当てはまる部分がある
でも、本人や周りが困っていないなら病院側から特にアクションを起こすことはない。薬が欲しければ処方すっぞ
そんなレベル
こういうのを巷ではグレーゾーンとも呼ぶらしく僕はそれに該当するっぽい

ちなみにASDってやつは比較的最近出来た名前のようで、過去には様々な呼ばれ方をしており、心理の業界も日進月歩なんですなぁと他人事のように受け止めた
そしてASDはADHDと一緒に症状が出ることもあるらしく、様々なテストを受けた中で、僕は不注意の得点が高かった
忘れ物が多い自覚、超ある……

僕は困っているのか?

医師から伝えられた中でも印象的だったのは、僕自身が生活や仕事上で困っているのか?助けが必要なのか?という質問
これは正直びっっっくりした
困ってなかったら相談に来てないんだが????(必死)
助けて欲しいんだが????(涙目)

結構長いこと自分の中にしまい込んでいた他人とのギャップについての悩みを相談したつもりだったので、悩んでいるかどうかはもう前提条件に入っていると思い込んでいたよ

でもそれはかなり主観が強すぎるみたいで、世の中には発達障害の特性がありながらも社会に溶け込んでやっていけている人もいる
その事実を医師の方はよく知っているからこそ、改めて問うてきたんだろうな
診断を聞き、そのうえで、実際のところ、あなたの人生に我々が干渉することを望みますか?という感じ

心療内科に通って分かったのは、患者は解決・完治を求めて病院にやってくるけど医師は別に解決も治療もしてはくれないという事
あくまで患者自身が少しでもマシになる為のお手伝いさんというスタンスではなかろうか

これは初診の人ほどギャップが大きそうだと思う

自分あるある

ここからは自分のどんな言動が発達障害っぽくて、周りに迷惑をかけていたかを省みていこうと思う
※これらに共感したからといって必ずしも発達障害であるとは限らないよ!

・感覚過敏

幼少期から嗅覚がとにかく良かった
今でも変な匂いを嗅ぐとくしゃみが止まらなくなる

慣れない強い匂いが本当に苦手なので、すぐ気持ち悪くなっちゃう
僕の場合はたばこや香水、排水の腐臭、わさビーフやチーズ味系のお菓子、体臭
このあたりの匂いでもう脳内の全てが支配されてしまうので、なるべくスッと離れようとする
以前友人の車に乗せてもらったら電子たばこのアイコス臭が染みついていて地獄だったな
逃げられないとなると、ちゃんと体調崩していくから厄介だね

音も気になっちゃう
雑談の話し声やタイピング音、コーヒーをすする音、コピー機の駆動音、誰かが電話に出た時に変わる声色、怒っている人の声、ボールペンをカチカチする音、救急車のサイレン、通知のバイブレーション
世の中には音が溢れすぎてて、一個の物事に集中できやしないのよ
思考が四散してしまって色んなタスクが中途半端になってしまう
なので僕は単純作業の時はイヤホンして周りの音をシャットアウトしている

あとは虫がダメだ
触れるかどうか・好き嫌いとかじゃなくて、存在を認識しただけで全身をかきむしりたくなってしまう
田舎育ちの弊害かもしれないが、蚊や羽虫が肌にぶつかったりする感覚とか、大きめの虫が脚を這ったことがあってそれが半分トラウマになっているせいもある
ちょっと人の足がかすったり、布が優しく触れただけで全身が粟だってビクっと跳ねてしまう

・会話が成り立たない、空気を察せない

これは小さい頃から悩んでて、誰にも相談できずに困っていた
なぜなら自分が原因じゃないと思っていたから……
ひえ~~最悪~~~
タイムマシンいくつあっても足りねぇぇぇ

ドラえもぉ~ん!!
僕は……どこで間違っちゃったのかな……?(空気砲の銃口をこめかみに突き立てながら)

絶対に相手が悪い!という理屈があってそう思っていたのではなく、自分が間違ったコミュニケーションを取っているという自覚が本当になかった
でも結構な頻度で変な空気になるし、僕はコミュ障ってやつなんだろうなぁとどんどん人見知りになっていった
よくあるパターンとして、相手からの質問に対して2,3ターン先の回答をしてしまう、というやつ

中学生の頃、実際にあったエピソード
給食を班で一緒に食べるシステムだった僕のクラスでは、あと片付けも班でまとめなくてはいけなかった
なので、空になった皿を見た女子が僕に対し「おかわり行く?」と質問した
これは普通に考えたら、おかわりをしないのであれば皿をまとめちゃうけど、今日はどうする?といった意味が込められているんだと思う
よって理想的な返答としては「行くor行かない」になるはず
しかし僕はこう返した
「行って来たら?」
……絶妙に会話が成り立っていない
僕はこう思った
この子はおかわりがしたいけど、自分一人で行くのは恥ずかしいし、勇気が出ないから他に誰かが行くかどうかを確認したんだろう
だから僕は、その子の背中を押すような気持ちで先程の言葉をかけた
今振り返っても気持ち悪いな~と思う
サイコパスじゃん
結局その女の子は「そんなこと行ってないやん!!」と怒り出し、最終的には泣かせてしまった
教室では隣の席だったので非常に気まずくなってしまった

こういう会話の読み取れなさが子供のころから多々ある
社会人になるとこれが大分仕事に影響するので本当に困っている
一応の対策として、話しかけられても反射で返さないようにしている
一拍置いて、ちゃんと言葉の意味を考えてからなるべくはいorいいえで返すようにしているよ

この問題、もう一つ踏み込んで考えてみると……
僕は幼い頃から人見知りで、相手にどう思われているかの不安を常に抱えていた
そしてそれは成長するにつれ大きくなった
会話をするときは、その先の相手の意図を汲み取って正解を出さないといけない、承認されない。とどこかで思い込み始めてしまったんだろうな
なので、1つの会話に対して使うエネルギーが半端じゃない
就職とか転職の面接なんてもう大パニックになっちゃう
脳みそが走りっぱなしで、走者全部俺のリレーやってるような感覚になる

・計画性が無い

仕事をしていると、目標に対して長期的な計画を立てて、それに沿って進めなくてはいけない場面が多々ある
なんだったらその連続ともいえる
僕はそれが出来ない
これに関しては苦手を超えてきて、無理だという確信がある

先が見えない、確定していない物事について順序立てて考えようとすると、何から手を付けて良いのか分からなくなって、全部行き当たりばったりで始めてしまう
そして毎回もっと計画的にやろうと反省する

逆に、ゴールがハッキリしている場合はめっちゃやる気が出る
モノづくり系でも、作ってほしいものが具体的であるほど集中力が増す
ASDの人と関わる方がもしこれを見ている場合、指示の明確さとその量はそのまま相手にとってバフとなることをお伝えしておきたい

・こだわりが強い

これは大人になるにつれ軽減されてきたかも?
ただ油断すると、どんどん新しいこだわりを作り出してしまうから日々耐えたり目を背けようと努力している

小さい頃はパーカーを着たらジッパーを絶対に一番上まで閉めてないと落ち着かなかったり、人形遊びをするときは自分で考えた設定をずっと保ったままだったり……
大人になった現在で自覚できるこだわりがあるとしたら、車でどこか通い慣れた場所に行く時は同じ道を使いたいとか、机上の小物の配置はずらしたくないとか

パートナーと同棲するようになってから物理的にそれは難しくなったので、最初は嫌だったけど今は以前より気楽に受け入れられるようになったなぁ
相手次第では環境による矯正も可能だったりする

そしてこれに関しては良い事もある
僕は夜寝る前の歯磨きをサボり気味だったのだが、同棲を始めてから毎日やる様になり、気付いたらどんなに眠くても歯を磨いてからじゃないと気持ち悪くて寝れない身体になってしまった
自分の特性に助かっている内の1つかも

・妄想癖が強い

自閉症傾向が強いので、コミュニケーションへの苦手意識から、そもそも他人と会話をする機会が少ない
なので自分の世界がどんどん膨らんでしまってそこから出られなくなってしまう

これは善し悪しがハッキリしている
良いポイントは他の人とは違う視点でモノが見られるという事
悪いポイントは、常識が身につかずどんどん他人と話が合わなくなっていく、話すこと自体への怯えが強くなっていく

僕自身、会話が上手く出来ていないことへのストレスを常に感じているので、困ってはいる
けれど、得た情報を何でもかんでも人と共有するんじゃなくて自分の中で咀嚼し、その後先を妄想するのは僕が輝く時間でもある

ただ!それを他人に押付けるような行為だけは慎まないといけない
妄想はあくまで嗜好品
生きていく上では役に立たない事を忘れちゃいけないね

おわりに

色々ある
本当に色々なところで、しまったぁ…となる
でも割と今更なとこはある!

そういう自分に客観的な名前があるだけ
根本的なところは変えられんからね
むしろ対策する余地があるのが救いかも

変わらず傍に居てくれるパートナーの存在が何より助かっているので、僕はそれを一番大事にして生きていこうと思うよ

ここまで読んでくれてありがとうね!
おわり〜!

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