見出し画像

そして誰も「アベノマスク」を着けなくなった!

安倍晋三首相は、8月1日から「アベノマスク」着用を止めたという。医師であり作家でもある海堂尊氏が、<「アベノマスク」は「ムシノマスク」であり「ゴミノマスク」でもあるため、衛生上の観点から「アベノマスクは絶対に着用すべからず」と断言していること>は、すでに6月22日の関連記事で述べたとおりである。

周囲の閣僚も官僚もジャーナリストも、ほとんど誰一人として「アベノマスク」を着用していない中、孤軍奮闘して「アベノマスク」に拘り続けた首相だが、もしかすると、ようやく「アベノマスク」の衛生上の危険性を察知したのだろうか?

「マスクが消えた日々:医療現場をどう守るのか」

さて、6月11日にNHKのETVで「マスクが消えた日々:医療現場をどう守るのか」という番組が放映された。医療現場のマスク不足を追求した特集番組で、現場の医療関係者やマスク・メーカー社員、卸売業者やマスク開発研究者に取材を広げた、実にタイムリーで意義深い番組だった。

この番組の中で、「オリマスク」という高性能マスクを開発した電気通信大学大学院情報理工学研究科特任准教授・石垣陽氏が、さまざまな種類のマスクの「ウイルス捕集効率」(0.3ミクロン以上の粒子、1ミクロンは1/1000ミリ)を調査した結果が公表された。それが、次の表である。

画像1

「布マスク(政府配布)」つまり「アベノマスク」は、「サージカルマスク(中国製)」に比べて、3分の1以下の粒子捕集効率しかない。これは冗談抜きで、日本の総理大臣が着用するには、衛生上の観点から危険すぎるレベルのマスクではないだろうか?

もし万が一、安倍首相が新型コロナウイルスに感染して、国民(1世帯に2枚)に配布した「アベノマスク」に効果がないことを自ら立証してしまったら、すでに世界から嘲笑されている「アベノマスク」への批判が、どれだけエスカレートすることになるのか、もはや想像することさえできないくらいである!

安倍首相は、第2次政権発足後、連続在任期間が本日で2799日となり「歴代最長」を迎えたという。しかし、逆に考えてみると、安倍首相の側近や家族は、彼が危険な「アベノマスク」を4カ月近く着用し続けている間、誰も何の心配も注意もしなかったのだろうか?

仮に安倍首相が「意地でもアベノマスクを着ける」と言い張っても、それを宥めて、彼の安全のために「サージカルマスク(中国製)」を勧めるのが、真に首相を気遣う人間ではないか? もしかして、心から彼のことを心配する人間が、周囲にいないのだろうか? もし安倍首相が本当に「裸の王様」になってしまっているのだとしたら、むしろこれは、実に哀れな話なのではないだろうか?!

関連記事

#エッセイ #コラム #コミュニケーション #ジャーナリズム #政治・社会 #新型コロナウイルス #アベノマスク #殺人マスク #政府マスクチーム #お花畑 #朝三暮四 #サル #裸の王様 #アベノマスクの王様 #海堂尊 #石垣陽 #ムシノマスク #ゴミノマスク #サージカルマスク #哀れな話

Thank you very much for your understanding and cooperation !!!