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大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(オークス)

日曜(5月23日)東京11Rのオークス。そんなに競馬のことを知らない…という人がどれだけここを見ているか分かりませんが、当日はぜひテレビなどでこのレースを見てほしい。スポーツニュースなどでも取り上げられるでしょう。白毛馬ソダシの牝馬クラシック無敗2冠のかかるレースです。

サラブレッドの白毛は1963年にその存在が正式に認知されました。60年に満たない歴史です。突然変異で白毛が産まれて、それが遺伝するというフレームは芦毛と一緒。サラブレッドで現存の芦毛はほぼオルコックアラビアンという1700年ごろの馬1頭にさかのぼれます。300年ほどでサラブレッドの芦毛はそれほど珍しくはない存在となりました。あと250年たって白毛もいまの芦毛ぐらい珍しくない存在になっているとすれば、白毛の中興の祖としてソダシの名が上がる可能性はそれなりに高いと思います。結局のところ白毛が広まるか否かは、白毛種牡馬の成功にかかっており、その白毛種牡馬の母が既に能力を証明しているソダシである必然性は十分。まあソダシが母になるのはだいぶ先ですから、いまは目の前のレースを予想することにします。いずれにしてもあなたも歴史の目撃者になれるかもしれません。250年後に向けて、「遠い未来の白毛隆盛に思いをはせつつソダシのオークスを見た」という日記を残すのはどうでしょうか。ともあれ毛色の話はYouTube(logirl 【テレ朝動画公式】YouTube)の「美味しい競馬」#29にもありますので、よろしくお願いします。

◎⑪ソダシ
いまさらクロフネ産駒が2400メートルのG1を勝つのか?というのが今回のポイントでしょうが、オークスにはそれほどタフさや重厚さが必要とは思いません。このレースのポイントは折り合いと直線のスプリント力です。芝のG1級産駒ではスピードを強調する種牡馬クロフネですが、菊花賞ならともかくオークスなら何とかなるでしょう。オークスは同世代の牝馬限定戦なので、桜花賞で序列が明確になっている場合は往々にしてその序列がここでも持ち越されます。いわゆる「勝負付け」が済んでいないこともありますが、今年はソダシにとって最も手ごわい存在だった桜花賞2着馬サトノレイナスがダービーに回ったことで、くみしやすいメンバーになりました。陣営は逃げも示唆していますが、たぶん逃げません。逃げてもいい、と余裕を見せる盤外戦術で、ウインアグライアの2番手じゃないかな。早め先頭で勝負に出る形です。

○①ククナ
桜花賞は最後方からよく伸びて6着。陣営によると「馬が慎重なところがある」ことから、馬群に入れず脚をためて一発を狙ったというところでしょう。上がり3Fはサトノレイナス(32秒9)に次ぐ33秒2。折り合いに不安がなく、母はオークス3着馬。木曜、金曜の関東地方の天気は荒れ模様でしたが、週末は晴れ見込みで馬場もそれほど悪くない。東京のアルテミスSではソダシの2着。最内枠で運び方は難しいでしょうが、人気はなさそうなので積極的に狙います。3文字馬名ワンツーでどうでしょう。

▲⑱ステラリア
この時季の東京芝は内有利の偏りがありますが、オークスはコース的に内が有利でも枠順的にはやや外に分があります。桜花賞もそうですが、もまれないこと自体が利点になるのでしょう。今年は相当のスロー想定なので、結果もまれ込んで力を発揮できない馬も出そうです。人気薄だともとより一か八かの競馬になるので気にする必要はありませんが、それなりに人気の内枠・中枠を買う場合は、枠の並びや馬群への対応力は吟味したいところ。ステラリアは大外枠ですから、少なくともかぶせられて走りづらいことはありません。ソダシに次ぐ2番手グループの中では、最もレースがしやすいと思います。

馬券は3連単フォーメーション
<1着>⑪ → <2・3着>①⑱ = <2・3着>①④⑤⑦⑬⑮⑱ 22点。
押さえに3連複フォーメーション。
①⑪⑱ ― ①⑪⑱ ― ①④⑤⑦⑪⑬⑮⑱ 16点。

text:仙波広雄@スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC