橋を渡る



慎重に慎重に進まないと、橋が崩れそうな気がして、途中でどうせダメなんだ、またダメになるんだって、自分で橋の上で飛び跳ねて、そうするから何度も何度も橋が壊れて、でももう一度橋を渡りたくて、何度も何度も挑戦して。段々と、ひとつの橋を渡りきれない自分に嫌気がさして、今度こそはって。


あの人ももしかしたら、橋を渡ろうとしているのかな。


それとも崩そうとしているのかな。


人の思考回路はよく分からない。

きっと向こうも、私がよく分からない。


だけど、言葉があれば、橋をかけることが出来るかな。笑い合えば、二人の心が和らぐかな。


丈夫な橋を作りたい。

丈夫な丈夫な、飛んでも跳ねても簡単には壊れないような。






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