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リ ハ ビ リ 専 用 ロ ー ド バ イ ク 。

いやはや〜、今はもうボクの身体は完全に壊れちゃっているんだけど
それとはちょっと別の話で...

もう随分まえのこと、MTBのヒトに激突されて首の骨の一部が折れてしまうような怪我をしたことがございまして、その怪我から復帰するためにリハビリ専用のロードバイクを組んでもらったことがあるのです。

レギュラーポジション no DE ROSA 。

入院と自宅療養を含め、ひと月は会社を休まざるを得なかったので、多分それなりに大きな怪我だったと思います。なにせ再びロードバイクに乗れるようになるまでゆうに10ヶ月は掛かったくらいですから。首をやっちゃってると少しポジションを前傾させるだけでも恐怖を感じてしまうんですよね。
これが激突された当時、メインで乗っていたロードバイクです。

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DE ROSA King / Campagnolo RECORD 10s & BORA

Campagnolo RECORD ヒドゥンヘッドセット 15.9mm を使用していますがコラムスペーサーは無し。発注する頃に一番乗っていたクロモリ製の DE ROSA に合わせて組んでもらっております。確かオーダー上では 5.9mm のヘッドセットとスペーサーを、成り行きの幅で組み合わせるセッティングでした。
ITM製 28.5mm のミレニアム・カーボンバーと、最軽量なのにバネ感があったマグネシウム製ステムの組み合わせは、アルミバイクを敬遠していたボクにとっては最良の組み合わせ。Campagnolo初のカーボンクランクは、スプリントでは使えないくらい弾力があって最高なんですよね、テヘヘ♡
リハビリ専用ロードバイクのおかげで、ボクはこの DE ROSA King で再び疾走することが可能となるのです。
残念ながら、現在はもっと完全にカラダを壊しちゃってますけどね...。

ん? これはリハビリを経て完全回復してる頃の仕様かな。
一年前、このセッティングで 1000m くらいを移動させましたが、ボクにとっては最高峰のままでした。BORAはたとえ 40km/h 以下の速度でもホントに快適なのです。きっと VITTORIA CORSA EVO-CX LIGHT の恩恵でしょう。

リハビリテーション na Tommasini 。

そして、こちらがリハビリ専用に組んでいただいたロードバイク。
ボクの場合どうしても昔ながらのホリゾンタルなクロモリ・フレームが忘れられなかったんです。ここぞとばかりコンパクト・ドライブのハシリ、TA ゼファーライトを使ってみました。当時はコンパクトってこれ一択だったわけですから。要となるのがカット前のフォークコラムをそのまま残したこと。当時はコレだって目からウロコの選択だったんですよね。
プラス2cm、この違いがいかに大きく影響するかは、ロードバイク経験者であればすぐご理解いただけるのではないでしょうか。そして、このあたりがホリゾンタルフレームとクイルステムの視覚的な限界点だろうと思われます。

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Tommasini Diamante / Campagnolo RECORD 10s & NEUTRON

業務用テクニックでチョコチョコと補正が施されている画像ですね、古いデータなのでオリジナルは発掘できませんでした。RICOH GX8ってカメラで撮影したみたいです。そういえばこのカメラ、何も知らない撮影・素人のデザイナーさんから中傷されたことがありましたっけ。ボクは撮影を武器とするアートディレクターだったんだけどなぁ、怖いもの知らずってタマにいますよね。その方、カメラの評判を後から知って黙り込んでましたっけ。
あれ? たしか楕円の眼鏡も突っ込まれたかなぁ...。チタン製のアルマーニだって言ったら黙っちゃったんだけど、他人に何かとケチをつけて随時マウントでも取りたかったんでしょうか。
こうゆう方って左脳的な傾向の人に多いですよ実際。言いがちな人もそうですが、言われがちな人もコミュニケーションには気を配りましょう。猫好きなロン毛のイケメンで、悪い人ではなかったんですけどね。

まぁ、この Tommasini にしたってロードバイク専門店の高名なあの方と、自転車オタクだったボクとで色々と相談しながらカタチにしているのです。そりゃ現在の目で見ればツッコミどころもあるでしょうが、当時としては頑張っている方だったと思います。なにしろクロモリにカーボンパーツを多用することすら珍しかった時代なワケですから仕方ありません。

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6ヶ月間くらいは全く乗れませんでしたが、その後少しずつ乗り始めて10ヶ月後には50kmほどなら問題なく走れるくらいに回復しました。だけど世田谷から真鶴半島はまだ絶対に無理。実家が神奈川なもので、お盆休みを利用して帰省と自転車旅行を兼ね、リハビリ自転車/Tommasini で行ってまいりました。
まだ身体がムッチリしちゃってますぜ、お恥ずかしい...。

その後、それなりに走りこんで完全に回復。

オアフ島で行われているセンチュリーライドにも、問題なく復帰することができました。リハビリ専用ロードバイクは充分に活躍してくれたと思います。

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レギュラーポジション no Tommasini 。

無事に役目を終えた Tommasini Diamante は、ほんの少し装いを改め普通のクロモリ・ロードバイクとして復活させました。ハンドルバーと前後ハブはカーボン化させてあります。25.8mmクランプのカーボンバーってホントに使い心地がいいんですよね。King と同様にエルゴブレインも新しく装着しました。コラムスペーサーはアルミテープで偽装しています。

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Tommasini Diamante /  RECORD 10s + C & NEUTRON CARBON

これがホントに走りやすくて、たしか King と同じくらいの頻度で遠出を繰り返していたと記憶しています。
SLX、BRAIN とコロンバスのクロモリを乗り継いできましたが、多分MS はボクと相性が良かったのでしょう。シートチューブが 25.0mm なんて希少な径を使用しているのがキモだったのかもしれません。MAX leader なんて剛性マシマシって感じですもんね、直接見たことも乗ったことないけど。
どうやら下の写真ではホイールに Shamal Ultra を装着しているみたい、あまりクロモリを意識せずに乗っていたんだと思います。自分が撮影場所をイメージしにくかったので鏡像を反転しちゃいました。

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アップハンドルロードバイク na DE ROSA 。

現在はもう、ボクの身体は完全に壊れています。
上の写真は10年くらい前に羽村市の玉川上水で撮ったもので、自転車移動が多かったためか体重は60kgを切っていました。自粛で太った今とは大違い、リハビリを始めて間もなかった頃の写真と比べても全然違うでしょ? 
そして...
この頃から体の故障が少しずつ現れてきていたみたいなんですよね。その数年前のこと、残業時間が月に200時間を超えてしまっていたので、身体のあちらこちらが本当に危なかったみたいです。確か羽村近辺までの往復は100kmほど。その行程でも明らかに異常が感じられていました。
いま気が付きましたが、その距離をロードバイクで走ったのは、この日2010年6月3日が最後だったかもしれません。そうそう、Shamal Ultra のテスト走行をした日でした! う〜ん間違いなさそう。なんだかボクは自転車乗りの魂を、あそこら辺に置いてきてしまったような気がしてるんですよね。
残念ながら今回は、リハビリをしても回復する見込みは一切ありません。

片道50km...、さすがに * North road bar : Road bike * だとしても現在のボクにとっては不可能な距離だと思います。叶わぬ夢だなんて悔しいなぁ...。頭の中のイメージとしては、往復の距離で50kmくらいなら大丈夫そうな気がしてしまうけれど、それだって実際は難しいのかもしれません。
実際に走れそうな計画としては、世田谷から日の出桟橋まで自走して、大島でちょこっと走ってくるってのを企てているけど...。かつて相方が「しまなみ海道」に行こうって言ってくれたけど、どうなのかなソレも難しいのか? レンタサイクルでちょこっと、とかなら大丈夫なのでしょう。

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DE ROSA King / N.R.B.R.B. DE ROSA Titanio


ボク自身、身体が壊れたのは自転車が原因ではないのだけれど、ロードバイクの走行は本当にハードすぎて、あまり健康的とは思えません。元選手たちは随分と身体を壊しているのではないでしょうか。
ボクはサッカー部の出身で、陸上部の助っ人なんかを務めてたくらい無酸素運動を得意としていました。それにしたってサッカーの選手と自転車の選手とでは、どちらが故障者が多いかイメージするままだと思います。

2020年、8月29日から始まったツール・ド・フランスは先日、UAE・チームエミレーツに所属する21歳のスロベニア人、タデイ・ポガチャルの劇的な総合優勝で幕は閉じました。ん? 誕生日の前日?
UAEのゼネラル・マネージャーを務めるジュゼッペ・サロンニの選手時代に負けないくらい、やたらと美形でちょっとビックリしちゃいましたよ〜♡
身体を壊さずに選手生活を過ごしてほしいなぁ。

そして一般サイクリストも、どうか無理はしないでほしいです。

競い合わずにリラックスした状態で自転車を楽しんでみてください。べつに身体を壊してなくたって、ノースロードバー・ロードバイクのような自転車に乗っても構わないし、誰も文句は言わないと思います。むやみにスピードを出さなくたって自転車ってのは楽しいものなんです。最短最速なんてクダラナイことはやめて、自分だけの大切なコースを自分の足で見つけてみてください。

どうか皆さん、たとえ体力が衰えたとしても、自分自身の思うがまま自転車に乗れるくらい健康な身体でいてくださいね。

でわでわ。

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* N o r t h r o a d b a r : R o a d b i k e *

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