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「常識」圏外の私

「生ぬるい私」という思い込みを見つめています。今、精いっぱい頑張ってるのに、「自分は生ぬるい」という思いから抜け出せない。

どうも、学校(や塾)の先生の「当たり前」の範囲内にいない自分が関係しているみたい。

そこには、
まじめにコツコツと頑張りなさい。完璧を目指せ。テストで1点の差が命取りになる。(他の人がしているのと同じような)努力をせずに良い点数を取るのはズルい。家でも学校(や塾)の勉強しなければならない。

そんな「当たり前」や「期待」があるように思う。

先生の期待に沿う

この前、子どもの小学校の先生(管理職)を囲んで話す機会があって、そのときに、あぁ、やっぱり私は学校が苦手だ。。。と再認識してしまった。

先生の期待する答えじゃないことを言ったときの、先生の反応が薄いのを見て、あぁ、これは先生の求める答えじゃないのか、と寂しくなる。
久しぶりに体感して、思い出した。

学校生活は日々この積み重ねで。先生の反応を見て、どれが正解で、どれが不正解で、と、求められる答えを答えなければ、という習慣が身についたんだなぁ。しみじみ。

だいたい、自分にとっての自然な発想は、突飛で、先生の予想する答えから離れていて、先生の無反応を引き起こす。もしくは、困らせてしまう。

だから、自分の正直な発想は胸の奥にしまっておいて、先生がリアクションしやすい答えを導き出して、それを答えるようになったと思う。

塾をやめた話

中1の途中で、通っていた塾をやめた。

その塾には、小5になる前の3月から通い始めた。当初は、中学受験コースに入った。入塾テストの結果、受験コースをお勧めされて、せっかくだから、と入ったんだと思う。親のあわよくば、という気持ちがあったかもしれない。

私は全くもって中学受験をするつもりはなかった。地元の公立中学だったら、8時に家を出たら間に合うのに、受験して進学したら、電車通学になるし、一番近い学校でも1時間は早く家を出発しないといけない。朝が弱い私にはありえない選択肢だった。

塾にはわりと楽しく通っていたように思う。楽しく面白く勉強できるよう工夫されていたと思う。勉強はわかったようなわからないような感じだったけど、実力テストは50~60点も取れば、わりといい偏差値が取れてたと記憶する。

そういう意味では、100点を取る必要が全くない世界だったかもしれない。

それが、6年生になったら、全員でハチマキを巻いて勉強したり、合宿に行ったりするというのを知って「その異様な熱さは嫌だ」と引いてしまった。機会を見て中学受験コースから、総合コースという公立中学進学向けのコースに変更してもらった。

無事におだやかに公立中学へ進学した。

その4月の塾のテストで、英語のアルファベットのテストがあった。当時はまだ筆記体を習っていて、4線のどの位置にどのパーツが来る、という採点基準があったらしい。小文字の「q」の下の方で丸くなって右にはねる部分が、第3線の上に来ないといけなかったらしく、あともう一個同じような理由で-1で、98点だった。

筆記体:画像はWeblio英会話からお借りしました

「こんな皆が100点取れるテストで、98点を取っていてはいけない」とテストを返しながら塾の先生が言った。

ちょっと意味がわからなかった。筆記体の文字が第3線の上ではねようが、下ではねようが、どうでもいいし、その2点も私には心底どうでもよかった。98点万歳!だった。

30年ほど経った今でも覚えているぐらいだから、相当腹が立ったんだと思う。塾のそういう価値観に、絶望したことを覚えている。

どんどん塾に行くのが嫌になり、夏か冬かの講習期間中に、親に泣きながら塾を止めたいと言った。自分から強い意志で何かを言ったのは初めてだったかもしれない。

内申点の話

高校受験は中学校の成績を元にした内申点と、ペーパーテストの結果を合算する公立高校を志望した。

私には100点を取るという発想が欠落しているし、テスト勉強をするという発想もない、不まじめな生徒だった。

でも、授業はまじめに聞いているので、定期テストも、そこそこ点数は取れる。コツコツ勉強していないのに、そこそこの点数を取ってくる。

きっと先生からしたら憎たらしい生徒だっただろう。

実際、中3の担任に「田舎の中学校だから、相対評価で内申点が高いけど、町の学校だったら、全然、内申点取れてないレベル」と言われた。

正直、それもどうでもよかった。現実的に内申点もらえてるから別にいいし。

学校の定期テストは点数が取れてなかったけど、実力テストはなぜか、よく点数が取れる。小学生のときに塾で中学受験用のテスト受験のコツを叩き込まれたからだと思う。中3のときは、夏期講習や冬期講習だけは小さい塾に通うようになっていた。

そして、難なく志望した公立の進学校に入れた。。いや、本当はギリギリだったんだと思う。高校最初の実力テストでかなり後ろの順位だったし。入れてラッキーだったんだと思う。でも、当時の私は何も感じておらず、ありがたがることもなかったな。

振り返ると本当に「常識はずれ」な自分が見つかる。きっとそのことが、後になって「あぁ、本当に常識がない」とか、「ほんと生ぬるい」となるんだろうな。

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