さよならわたしの王子さま

いまの担当を好きになってからは落ち着いたけれど、基本的に同じひと、同じグループを好きだからこそ意見が合わないというか気になるところが目につくものだと思うので、一時期のわたしは実質同担拒否だった。いや、拒否していたわけではないのだが、どうしても当時の涼は自分の方向性を模索していたのともともとの派手な顔だちもあって、ちゃらくてえろくてヒモ男子☆みたいな扱いをしてるおたくが多く、そういうのが嫌いな自分はしょうじきいわゆるサマステ出くたばれと思っていた。いまは思ってないですよ。。。
そもそも涼はあらゆる感情を内に秘めるひとだと思っているし、太陽と月なら圧倒的に月、ほんとうに好きになって注目してみているひとにだけわかる成長が毎回あって、そのひそやかさを愛しつつも、もっとそれをみんな知ってほしいとおもっていた。おもっていたはず。だし、そういうことをいたるところに書き散らかしていた。
でも、時が経って気づいたらむしろそういうみかたのほうが主流になっているらしく、それはそれで、、とてもうれしいことだけど、同時にでも、もっともっとあなたたちの知らないあんなことやこんなことがあったんだよ。もっと、もっと、あれやこれやがあっていまの涼ができているんだよ。と伝えたいとおもってしまう複雑な気分がある。
、、、、、迷惑きわまりなく、また何様のつもりなんだとおもうしかない。べつに自分だって涼のなにを知っているわけでもないのにね。
人魚姫が海に沈んだのは、自己憐憫? それとも他人を傷つけないためのせめてもの手段? たとえ生まれ変わったとしても、人魚姫が王子さまと結ばれることはないし、王子さまが人魚姫を思い出すこともない。でもともに過ごした瞬間の美しさだけは心のなかに持っておける。いつかそれが稀薄されていって、もうなんのことだったかも思い出せなくなってでもその眩しさだけがいつまでもまぶたの裏に灼きついているくらいになったらいい。

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