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謹慎になったときも世界のすべてが敵になったようにかんじていたけれどいまおもえば些細なことだった。なにせあのときわたしは涼が悪いことをしたとはまったく思っていなかったし(いまも思ってないけれど)、つらかったけれど自分のきもちは揺らぎなく純度100%の世界への怒りだけだったから。
ジャニィズとはわたしにとって、自分が一個の肉の塊でしかないという事実をひとときだけでも忘れることのできる場所だった。世界のだれにも心から心配されることや尊重されることのない、肉としてしか存在していない人間でも、ここではそういうまなざしを受けることはない。わたしがジャニィズJr.の子たちの不潔さを嫌うのは、外の世界で肉欲の対象としてみられることへの反動だったかもしれない。

この期に及んで、ここまで14年間がんばってきたのにと思うけどがんばったのは涼であってわたしではない。わたしはわたしで、涼は涼だ。正真正銘の赤の他人。けれど、アイドルはそれを錯覚させる。どんなに親しい友達でも、そんなに頻繁にその内心を知ることはないだろう。しかしジャニィズのタレントたちはことあるごとに、それが粉飾だとしても自分の内面をこちらに吐き出し、わたしたちはそれを取り込む。そういう生活を続ければ続けるほど、自他境界はかぎりなく稀薄になる。
アイドルなんて商品でおたくは消費者にすぎないんだから、悪評があった会社の商品をわざわざ買い続ける必要はない。理論的にはそれが正しい。でもわたしにはそれができない。ジャニィズに幻滅することができない。ひとによってはそれを、カルト的ととらえるのかもしれない。
無意識に、"正しく"ありたいと思ってしまっている自分がいる。おもえばわたしは子供のころから、周囲とくらべて"正しい"ものを"正しく"好きでいられないことがコンプレックスだった。わたしはジャニィズを嫌いになれるひとがほんとうに羨ましい。厭味とかではなく、もう無理こんなのみたくないと思えるようになれるのならいますぐなりたい。だがわたしはこの7年間であまりにも1人のタレントに感情移入しすぎた、いや、むしろかれの感情を自分のなかに取り込みすぎた。こうしてはやく楽になりたいと思うこともまた自分のことしか考えてないのかもしれない。でも、、、、、

おもうがままに書いてしまったのでいつも以上に支離滅裂な文章だ。。。

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