見出し画像

畑にあった幸せ

ついに今月から念願の家庭菜園をスタートさせた。

自然の中にいる時、小さな生命にまで意識が向いて愛おしく感じる。

その時の心地よさで野菜を育ててみたい。そんな思いが湧いてきた。

畑を始めるときに、こだわった3つの条件

・家からさほど遠くない場所
・無農薬
・無化学肥料

自宅からさほど離れず、運良く条件をクリアする貸農園をみつけた。

初日

出来るだけ自然のまま土を耕さずに始めたかったが、管理人さんによるとだいぶ硬くなっているとのこと。まず土を掘り起こすところから。

ミニ耕耘機を使うのは初めて。勝手に進む推進力を抑えながら、深く掘る。コツを掴むまで無駄に力が入り、握力を持っていかれる。

掘り返した後から土や草の匂いが立ち昇り、ミミズやダンゴムシなど虫たちが元気に出てくる。

「うわー、土が生きてるなぁー。」

なんだか幸せな気持ちになる。

虫や小さな微生物たちの存在に、気持ちが温かくなった。

次に鍬を使って畝をつくっていく。
管理人さんが見本を見せてくれるが、意外と真っ直ぐ掘ることは難しい。

ゆっくり焦らず。柔らかい土を持ち上げる。

小さな鍬を貸してもらって、子どもと一緒に掘る。土は左右に振り分けて畝の高さを出す。

快晴の昼前ということもあり、汗だくになる。農作業をされる方が早朝に多いのも納得できた。

本来なら畝にマルチ(黒いビニールシート)を敷いていくが、私は人工物が畑に入ることに抵抗があった。

そこで、畝に刈った草を敷き詰めていく緑肥という方法を選択した。

敷かれた草は土の栄養になり、土の表面が日光で乾燥することを防いでくれる。

ヨモギやタンポポなどの、あらゆる草を敷いていく。たまにチクっと硬い葉が刺さるので注意しながら。

満遍なく

草が乾燥するとボリュームも減る。敷いても敷いても足りない気がする。

仕上げに大豆を蒔いた。夏には枝豆としても食べられる。

子どもと一緒に「ここに来てくれてありがとう」と種に伝え、土に蒔く。夏の楽しみになった。

これだ。自分がやりたかったことは。
久しぶりに汗をかくことが気持ち良く、自分が「生きてる」なぁと実感した。

いつまでも畑に手を入れていたい。
楽しすぎて帰り際がわからなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?