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パーゴラの意味。

昭和61年 加島書店にて発行の”ペルゴラ・藤棚・蔓植物”・・ガーデンシリーズ(林学博士/上原敬二著)

著者は、
”ペルゴラ(パーゴラ)は西洋庭園史のうちに、細部構造として記述されている。・・・、ペルゴラについてはその多くの異なった新構想が生まれようとも思っていない。むしろそうしたことがペルゴラの特質かもしれない。
藤棚は日本特有の工作物である。”
この本の蔓植物の種類、栽培法なども実に細かく書かれている。

ペルゴラの発祥は諸説あるようで、イタリアとも。また古代エジプトでは園路、通路の上にこれを覆うように構築されていたという。
欧米庭園史では、当初、日よけの意味があり、涼感もでてくることに使われてきたが主だったが、次第に装飾本位の独立した構築物となってきたようだ。
日本における藤棚の図が、平安時代後期の源氏物語絵巻にでてくるという。
図は延宝(江戸時代初期))時代、菱川師宣の(余景作り庭)の書の図にあらわれた藤棚。
庭園における、パーゴラは、日照を少しさえぎるという機能を持たせることが多い。
が、一方、建築物のデザインを引き締める構築物。
大きなアクセサリーのようでもある。


パルゴラができて、家に表情が出てきていると思う。
近年当たり前になってきた、高温な夏を過ごさんがため、パーゴラ+ターフという組み合わせも
増えてきた。
蔓植物を這わせ、その木々の葉で日光の強烈な光・温度上昇を防ぐという伝統的な構築物。

パーゴラは、ある種、家のアクセサリーのようにも思うが、

ここ10数年の気温上昇傾向で、パーゴラ・ターフの日よけ

へのご希望が、だいぶ増えてきたように思う。



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