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豚として生きるか狼として死ぬか

いまの世の中で一番強いのは恐らく「弱者」。

この「歩行者は車より強い」的な不文律、

一見矛盾しているようだが、とても有効。それはもう破壊的なほどに。

実際、「弱者」設定をされると、その人に何か非がある場合でも、もう誰も攻められない。

その逆の「社会的強者」であることは、ひとたび事が起こればもはや不利ですらある。

勘のいい人はその事を本能的に察知して、巧みに「弱者」(または「被害者」)の角度から、自分に有利なように事を進めていく。

そういう勘のよさと、面の皮の厚さを兼ね備え、ためらい無く相手を攻撃できる人は、「弱者」どころかモノホンの「強者」だと思う。

何の美学もなく、尊敬はできないが、圧倒的な破壊者であるという点で「強者」だ。

こういう鉤括弧つきの「弱者」と、本当の弱者を分ける言葉がまだ発明されてないから、今現在この両者を同じく扱わなきゃいけない。

そのせいでまた弱者が殺され、「弱者」が生まれる。

「カスハラ」や「モンペ」という言葉が市民権を得始めているが、ゲームチェンジをするほどのパワーワードではない。

名前のついていない野獣が鎖無く放たれているような状態とでもいうべきか。
名前がまだないからみんなまだはっきり認知できていない。

自称「弱者」ではなく、自分の弱さと静かに向かい合い、真の強さを求めて強くあろうとする人を応援したい。

文句ばかり言って何もしないダサい人生を歩まないためには、強くあろうと挑み続ける覚悟が必要だ。

美学を持って生きようとする人が損をする世界で、強くあろうとすることは、イバラの道を歩く覚悟をすること。

豚として生きるか、狼として死ぬか。

まだ覚悟できずに分かれ道で立ち止まっている。

サイの角のようにただ一人歩め

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