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スラムダンクネタバレあり感想雑記

ネタバレあり
注意
されたし

全体感想

 宮城リョータメインなの最高に良かった。
 まさか読み切りの『ピアス』が正史になるとは思わなかったけど。(アヤコの下りはなくなったけど)

 スラムダンクの登場人物達、家族構成みんな不明なんですよね。というか、この頃の少年漫画で家族構成にツッコミ入ることなかったでしょうから描かなくていいことは描いてなかっただけなんでしょうけど。

 考えてみると桜木は原作が完成形で、原作者がメガホンを撮ったんだから、リメイクはしないでしょう。赤木は陵南戦でがっつり描いてたのでないでしょうし、流川は心理描写をしないことで「実は桜木のことを認めている」とか口下手なところが光るのでやらないでしょう。仮に流川メインで最後のパスのとこ描いても、あそこの意味は変わらないと思います。アレが最高ですしね。みっちーは原作でがっつり描かれてますね。

 だから色々考えるとスピンオフって銘打たずに、アニメでやってないところをやるなら宮城リョータが主人公の山王戦が正解だったんだろうなと。

細かい演出について

 最初のリョーちんの線画から入るとこ、ブチ上がりましたね。あんなんされたらたまりませんよ。

 左手は添えるだけのセリフ入れないのオサレ過ぎてヤバかったですね。
 あれは流川だけに聞き取れた(伝わった)という表現だと思うので、マンガじゃない出力を意識してる監督すげぇやとなりました。言わんでもわかるやろという自信もあるでしょうけどね。

 名台詞けっこう回収してましたね。特に「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」のとこは結構、ラインぎりぎりのとこを拾いに行った感がありました。しかし、桜木メインではないとはいえ晴子への「(バスケットが)大好きです」がなかったのはスゴかったですね。ここらへんは監督の脚本をブレさせたくない思いと、売りたい側の戦いが想像できていいですね。

モデリングと音楽

 最後の庶民シュートのときのゴールアップのカット、マジで実写すぎてビビりましたね。
 実際にカメラで取った場合はもっとノイズが多いのであんなに画にならないんですが、観客がイメージしたあのシーンを完全に再現したのすごすぎますね。正直ハイタッチのシーンより鳥肌たちました。

 3Dでこんだけできるなら後続で作る監督増えそうですね。もはや、よく出来た3Dだなという感想すらないですね。本当にすごい技術は簡単そうに見える領域。

音楽、めっちゃよかったっすね。うるさくなく、盛り上がる。劇伴っていいものです。
 最後のハイタッチのとこストリングスで入ったのだけは「それか?????」ってなったけど。
 あのタメ、ハイタッチで開放するのは正解だけど無音の尺の長さに対してアタック感が弱かったので、あそこだけはもっとマンガが良かったですね。ワンピースの「ドン!!」みたいな。

 前評判が荒れてたのもあって様子見かなと思ってたんですが、ジゼル・クインさんのnote見て、「違う、これは世間の評判見る前に見なきゃいけないやつだ」と思い、すずめの戸締まり2回目を捨てて見ましたが正解でしたね。ありがとう、ジゼル・クインさん……。
 
 先入観って結構やっかいで、コケた映画だと思って見ると最初っから粗捜ししに行っちゃうのでもったいないんですよね。自分の感想、大事。

ちょっと考察。

 なんでファーストなのか考えてみたんですが、公式サイトに監督のインタビューがあり、そこに答えがありますね。
 原作のスラムダンクを初めて読んだときのように、今回の映画も「初めて観た」という体験をしてほしかったが故の『THE FIRST SLAM DUNK』だったんだろうなと。

 なので、流川編というよりは仙道の話とか安西先生の若い頃の話のほうがおもしろいだろうなと思ってちょっとワクワクしています。

 映画見たよって人はnote書いたり、声かけてくれたらうれしいです。感想言い合いしたい……。


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