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Look book blog 003

どーも!
Look bookのシラカワです。

今日は、
「デスマスクとモーションキャプチャーから考えたこと。」

デスマスク
人が亡くなったとき、その亡くなった方の本物の顔で型を取り、マスクにしたものがデスマスクです。

モーションキャプチャー
今は、アニメやCGをはじめ、様々なものに使われていますね。
人の動きをデータにして、再現できる技術です。

この2つには、共通点があると思っています。

それは、違和感です。

どういうことかーーーーー。

デスマスクは、ご本人の顔から型を取っているにもかかわらず、その方に見えません。似ていないのです。
デスマスクを実際にご覧になったことがある方は分かると思います。

また、モーションキャプチャーも同様に、同じ動きをデータとして再現しているのに、動きに違和感を覚えます。

その理由を考えた時に、高校時代に美術の先生から言われた言葉を思い出しました。
先生は、彫刻を専門としており、今は大学で教鞭をとりながら制作もする、現役の彫刻家です。

先生曰く
「デスマスクのように、その本人から型を取っても、本人のように見えない理由は、人間の目は、無意識に省略・単純化して認識するように出来ているから。」
だそうです。
ゆえに、彫刻を制作する場合は、ある種の省略・単純化をする必要があると。

モーションキャプチャーについても、アニメ界の巨匠・宮崎駿さんが言われていた言葉を思い出しました。
宮崎駿さんは、
「画面の中の情報量を多くしても、人間は認識できない。だからあえて、1秒間のコマ数を制限したり、コマの中の情報量を減らしたりしている。」
という趣旨のことを言われていました。

そういう事をぼんやりと考えていた時に、中学の美術の先生がピカソの凄さを説明していたことを思い出しました。

その時のピカソの絵です。

中学の美術の先生は、
「ピカソのこの絵の凄さは、単純な線で的確に対象を捉えていること。」

言い換えるなら、ささっと描いているように見えるにもかかわらず、ちゃんと対象の表情や雰囲気や心情までもが伝わってくること。

そこで、ふと思ったことがあります。

全体を知った上で、あえて省略・単純化する。シンプルにする。
その省く能力こそが、技術なのではと思ったのです。

省くというのは、逆に言えば、焦点を絞るということです。
焦点を絞るためには、プライオリティをつけられる視点、価値観を持っていなければならない。

ということは、技術を磨くというのは、単純な技能は別として、独自の視点や価値観を形成することではないでしょうか?

僕も絵を描きます。
この仮説をもとに、技術を磨いていってみようと思う、今日この頃です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
ではではー(^^)v

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