はらぺこあおむしの絵本

昨日、はらぺこあおむしの絵本が破れた。
絵本が破れてもたいていは
修繕してまた本棚に戻す私だが、
この絵本の破れ方は
背の部分が全部破れてとれてしまい
表紙と背表紙が分断され
中身のページも至る所に修繕の跡…

もう絵本として機能できないくらいだったので
破棄して新しいのを買おうと思う。


この絵本は、
私が短大生だった19歳の時に買ったものだ。

保育実習で読み、
幼稚園に就職してからは
良質な絵本がひとつもない園だったので
これは必要!と思い
幼稚園の棚の隅に置いて
時々読み聞かせすることにしていた。

保育園で就職してからも読み聞かせしたし、
子どもたちがしょっちゅう
あれ見せて〜と言うので
もういつも子どもの手の届く所に置いていた。

我が家の長男も長女も次男も
はらぺこあおむしが大好きで
片付けても片付けても
なぜかいつもこれを引っ張り出してくるので、
床に落ちてる絵本一位
じゃないかと思う。

普通に読み聞かせすることもあれば
歌を歌ってあげることもあったし
子どもたちが一人で読んだりお歌を歌ったり…

私はエリックカールの
熱狂的なファンというわけではないけれど

エリックカールの色使いあのお話は
子どもたちをじわじわと
虜にしていくそんなよさがあるんだなと

これまでに出会った沢山の幼児たちと、
我が家の子どもたちを見て思った。

18年間ありがとう。
18年間だけでもこんなにも愛された一冊。

子どもたちが本当に好きな絵本は、
我が家だけでも
2代目に差し掛かっていくものも
いくつかあって

子どもたちに愛されたものは
本当に深い愛とともに
ボロボロになっていくんだなぁと思う。
19歳だった私が
なんか有名やし、と思ってなんの根拠もなく
買った絵本から見えた世界は
あまりにも深くて

我が家に新はらぺこあおむしを購入しても
きっと私はあのボロボロになった
1代目を忘れないと思う。


ありがとう。

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