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【CEOインタビュー】上場企業の役員を経てスタートアップを起業!どちらも経験したからこそ言える、「スタートアップで働く魅力」とは?

皆さん、こんにちは。LOOVのnote編集部です!!

当社LOOVは、次世代型 営業DX SaaS「LOOV」を提供しています。私たちは、創業から約6ヵ月でエクイティによる1回目の資金調達を成功させ、その後数ヶ月でプロダクトの正式版をローンチしました。まさに爆速で成長中のスタートアップ企業です。

本日はLOOVの創業者であり、前職は上場企業の役員でもあった内田CEOに「スタートアップで働く魅力とは?」そして「LOOVの組織としてのあり方とは?」といった質問を投げかけてみました。

スタートアップに興味がある方や、今営業職をされていて将来のキャリアに悩んでいる方にとって有益なお話となれば幸いです!

株式会社LOOV
代表取締役CEO 内田 雅人(Uchida Masato)


上場企業とスタートアップのどちらも経験されていますが、スタートアップで働く魅力についてどう感じていますか?


一番は「個々人」が持てる裁量の大きさだと思います。

組織が既に醸成されている場合は、「決められたことを確実にやり切るスキル」が重宝されます。一方でスタートアップの場合は、何も決まっていないケースも多いですし、変化のスピードも非常に早いです。優先すべき戦略に早期に着手し、「スピーディに最適化を図るスキル」が必要であり、個人で意思決定出来る幅がとても広いと思います。加えて、経営メンバーとの距離も近いので「経営に近い意思決定」にも関われることも魅力のひとつだと感じています。

例えば、今この記事を読んでくださっているあなたが、新規営業において「メインターゲット」や、「提案手法」を大きく変える必要があるのではないか、と感じたとします。そんな時に、上司に社内プレゼンの機会をもらい、社内プレゼン資料を作成し、社内調整を行い…と毎回行っていては事業は立ち上がりません。多くのスタートアップではこうした場合「まずは気づいた人がリードしてやってみよう」という意思決定が多いと思いますし、実際に当社も同様です。

私は、自身の経験から個々人に裁量の幅や深さがあればあるほどビジネスパーソンとしての成長速度は早い、と考えています。

なぜかと言うと、「裁量」には当然「責任」が伴います。つまり、それなりの権限があると同時に、尻拭いも自分でしなければなりません。自分自身で決められることが多い分楽しいですが、責任も大きい。その両側面があるからこそビジネスパーソンとしてより大きな成長ができるのではないかと思います。

いざスタートアップに飛び込むのは怖い、という声もあります。スタートアップで働く上で覚悟しておいたほうがよいことなどはありますか?

このリスクは、変化の激しい現代においてスタートアップ特有のものでは無いかもしれませんが、「自分の入社した会社自体が消滅する」可能性もある、ということですかね。
これをリスクと捉えるかは個々人の価値観に依存すると思います。

ただ、確率だけの話をすると、一般に創業後5年間で生き残る会社が15%だと言われているように、中々シビアな世界です。
それでも今の時代、会社が消滅したからと言って、転職先が見つからない、なんてことは基本的には無いと思いますので、個人的には、あまり大きなリスクではないと捉えています。

私は新卒の時から、「目の前の年収を100万円上げる」ことよりも、「数年後の年収が数千万円以上の人材になる」ことに興味がありました。
こんな性格もあり目の前の月給をあまり気にした事がなく(ちゃんと生活が出来る前提ですが)、自分自身が確実に「市場価値の高い人材に成長できているのか」という事を大切にしてきました。振り返るともともとスタートアップ向きの思考だったのかもしれません。当社を含めて、スタートアップで活躍している方々は、この価値観に似たマインドセットを持った方が多い印象があります。

上述の通り、スタートアップでしか経験出来ない事や、スタートアップだからこそ役職者でなくても経営に近い意思決定に関われるという事は多くあります。つまり、「市場価値の高い人材に成長できているのか」ということに興味がある方からしたら、お金を貰いながら自分の経験値を高め、レベルアップが出来る最高の環境がスタートアップだと考えています。加えて、ストック・オプションなどの、一般的なサラリーマンが手に出来ない額の金銭的なメリットがある会社も多いですよね。

ちなみに、ひとことで「スタートアップ」と言っても様々なステージがあります。これは個人的な意見ですが、ミドル後半以降の会社は上場の準備に入っていたりするので、非スタートアップとの境界線が極めて曖昧だと思います。「多少のリスクを許容して、チャレンジングな環境で自分を磨きたい!」と考えている方は、シード、もしくは、アーリーステージのスタートアップから探してみるのがお勧めです。どんなことに魅力を感じ、ワクワクするのかを掘り下げていくと、自分に合ったステージの会社を見つけられる可能性も高まります!

スタートアップの魅力はとても伝わってきました。ただ、世の中には「大企業かスタートアップか」の議論も多いですよね。どう捉えていますか?

どちらの方がすごいとか、良いとかいう話ではなく、大企業とスタートアップでは「スポーツの競技が違う」みたいな感覚なんです。

身に付くスキル、もしくは必要とされるスキルが大きく異なるということです。

多くの場合、大企業の方が「入社する敷居が高い」のは事実だと思います。裏を返せば、高い敷居を超えた優秀な先人たちが、既にビジネススキームを構築してくれているという事になります。大企業では、そのビジネススキームをより効率的に、より生産的に遂行・進化させるという事が求められます。一方で、スタートアップの場合は、より限られたリソースの中で、役職に関係なく自らの手でビジネススキームを0から構築しなければならないのです。

前職でも、組織のステージによって、活躍できる人材が異なっていったように思います。例えば、大手企業においては、組織が横に広い分、社内の巻き込み力・事前コンセンサスの調整なども非常に重要なスキルになります。
しかし、まだ組織が小規模であるスタートアップでは、そのほとんどが無意味となります。その人自身が、未知な出来事に対して、スピーディで的確なアウトプットが出来るか否かというのが大切なポイントになります。

どちらにも共通する点もあります。「チャンス」をどれだけものにできるかというスキルは、組織のステージに関係なく大切だと思います。チャンスを掴める人材には共通項があります。それは、「あの人に任せてみても良いんじゃない?」と多くの他者に思ってもらえているという事です。

僕は前職で、数十名のフェーズを経験した後、最終的には100名以上の組織で役員をやらせていただきましたが、それは結果論でしかなく、偶然の積み重ねだと思っています。しかし、目の前の目標を達成することへのこだわりは非常に強かったですし、個人目標・チーム目標ともにコミットし、クリアしていった結果、「内田に任せてみて良いんじゃない?」と思って下さる方が多くなったのではないでしょうか。「信じてくれる人の総数」が大切な気がします。

どんな企業でも、どんな職種でも、「目の前の仕事をとにかく一生懸命やること」が何よりも重要なんじゃないかと思っています。当たり前に聞こえますが、案外出来ている人は多くないように感じます。

LOOVで働くメンバーとの関わり方に対して大切にしていることはありますか?

僕は、LOOVと関わりのある全てのメンバーに、「どんな環境のどんな会社でどんな仕事に就いたとしても活躍(自己実現)できる人材」になってほしいと本気で思っています。そして、微力かもしれませんがそのための支援は全力で行いたいと考えています。特にIT業界では、入社した会社で定年まで働く、なんてもはや少数派です。LOOVで働いているメンバーも遅かれ早かれ、別の環境にチャレンジしていく可能性が高いです。その際に、どこでも活躍し、自己実現ができる人材になってほしいと願っています。

もちろん、僕らはまだまだ若い会社なので、事業を伸ばすために必要な仕事には一丸となって全力で向き合う必要があります。その上で、メンバーと会話する際には、「将来どうなっていたいか?」を必ず聞くようにしていて、そこから逆算して今やるべき事に挑戦できる環境づくりのサポートをさせていただきます。

今の自分の実力値から少し上のストレッチした業務にもどんどん挑戦していってほしいですね。

今後、LOOVをどんな組織にしていきたいですか?

最近よく感じることは、近い将来、国内のスタートアップにおける組織づくりの考え方が大きく変化していくと思います。

これまでは資金調達を行い、正社員を増やし、組織が拡大していくという企業の在り方がほとんどでしたが、今後は意図的にフリーランスや業務委託、副業の方を巻き込んだ組織づくりがスタンダードになっていくのではないかと考えています。

フルコミットメンバーは、幅広い業務をオペレーション化し、スピーディーに最適化を図れる人材を巻き込む、
逆に専門性の高い仕事は業務委託の方にも役割を担って頂くことで事業と組織をスケールさせていくイメージです。

事業フェーズによって必要なスキルは大きく移り変わっていくものなので、LOOVとして根幹を支えるメンバーはフルコミットの少数精鋭チームを組成し、あとはギルド的に、必要に合わせて今頼りたいスキルセットをお持ちの方に携わってもらうと健全な事業成長を実現出来るではないかと感じています。

LOOVにマッチしそうな方はどんな方だと思いますか?

私は、スキルと言うより、マインド面のマッチングがとにかく重要なんじゃないかなと思います。言い方が適切かはわからないですが、スキルなんて、すぐに向上します(笑)

前段でも触れましたが、企業の成長と同時に、個人の成長も実現することを楽しめる方であれば、LOOVは居心地の良い会社だと思います。

大人が人生の大部分を占めるのは「仕事をしている時間」です。どうせ、働くのであれば、個人の成長もできて、それを実感できる、さらに、それを楽しめた方が人生が幸せだと思うんですよね。

僕を含めて役員陣が皆そういう価値観をもったメンバーなので、その価値観に共感してくれる人と働きたいと心から思っています。

これからスタートアップに飛び込もうと思っている方、現在のキャリアに迷いを感じている方など、キャリアの相談でも構いませんので是非カジュアルにお話ししましょう!