物件探し⑤

【物件探し3週目】

やはり自分の所の沿線はなかったかなと収穫がなかった感覚。
次の日、好きな沿線から乗換で行ける沿線で初期費用のかなり安い物件の内見をした。
その区域はその物件の管理会社が支配しているらしいとのことを学んだ。
「私も他の不動産で働いていた時、○○区の物件には手を出すな」とも言われていたと、笑って話してくれた。

凄くいい物件だった。そして安い。女性も最近住み始めていたらしいし、南東。広いし、綺麗、申し分がない。
ただ、懸念だったのは入り口が入り組んだところにあり、少し防犯面で怖いと感じたことと、中年の男性が出てきたところ。

全く問題ないと思った。ここでアクセスさえよければ決められるかもと、解散したのちに夜の町の様子を偵察、また物件から通勤ルートを実際に行ってみた。するとかなり乗換が大変。
乗換のみであれば最初に申し込んだ物件の方がかなり楽だった…と、比較対象になった。
街も、私はあまり好きになれなかった。そこは飲み屋が多く、かなりがやがやしてることで有名な駅がとなりである。また、沿線の特徴として人の雰囲気がどことなく穏やかではない。

物件はいいけど、街は好きになれないかも…と思ったのかもしれない。ここの地域にこの値段を出すのであれば、自分の沿線で安く済ませようかな…と、内見もしていない選考契約の物件に申し込みたいと、先日に伺った「申し込んだ後にキャンセルしても仕方ないですよ」といってくれた不動産屋さんに伝えた。


その不動産屋さんの担当は、物件は良いと思いますよという感じだった。私はもう(毎回だが)そこしかない…!!住むぞ…!という気持ちで申し込んだ。
待たせるのも申し訳ないので、他に管理かつ仲介をしていたところの物件には申し込みはしないとの連絡を入れた。
そのあとだった。概算書が送られてきて、私がまったく見たことのない”預り金”の記載。え…なに…!?だまされた…!??と、びっくりした。

よくよく調べてみると、実際にあるらしい。それに、預り金は初期費用の一部から早めに払っておく額であった(私はそれに気づくのに1週間以上かかった)。

ただ、何も説明の無い中で預り金の記載があったり、よくよく図面をみると8畳との記載だがうちと全く面積が変わらないので6畳だと思った…ますます不信感、疑問が募った。しかも、プロパンガス(ガスの仕組みをよく調べると、福利厚生費?的なものがガス代に足され、大家は何も支払わないのに借りている人のガス代が高くなるらしかった)。

預り金の記載についてどういうものか不動産屋さんに尋ねたときに、はっきりと「戻ってこないです」と言われた。それは私が勘違いをしていたので戻ってこないのはそのままでいいんだけど、その時はイントネーションに驚いて絶望してしまった。

モヤモヤしたまま、数日を送った。
街は好きだ。今住んでいるところよりもきれいだし、リーズナブルなファミレスもお洒落な場所も図書館もあった。なにより私の好きな学生町だ。よし、ここにしよう。ここで良さそう、後は退去してから間隔があくから、荷物をどうするかだけだ。と、図面をみながらどこになにおこうかな、と考えていた。何度も何度もその町に足を運び、いいかもなあと思った。
高層階なので、眺めもすっごくよくて朝日も気持ちよさそう…と素敵な想像もできる良い物件だった。

ただ、プロパンガス。住めるまでに時間がかかり、内見もしてない…そこだけだった。

次へ続く。

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