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件の謝罪文を読んだよという話

 先日、非固定の生きづらさを訴えていた方が謝罪&説明の記事をupされていた。あっさりめとはいえその問題にnoteで言及した身として拝読させていただいたのだが、「いや……そんなこと言ってないはずなんだけどなぁ……?」という箇所が散見された。(私の観測範囲外で言われていたのかもしれないが)
 なので、頭を下げているところに石を投げているようで大変心苦しいが、その箇所をピックアップして思ったことを書いていく。

1.「基本的にカップリングは受け攻め固定というのが一般的な概念」

 私は左右相手ともに固定であるが、ここまで大それたことは言っていないし思ってもいない。というか、観測した限りでもこのようなことを言っている人は見受けられなかった。
 最大限好意的に解釈すると、「AB(A✕B)というカップリング表記があった場合、それは基本的に受け攻めが固定されているのが一般的」というのを言いたいのかな?と思ったけど、さすがに言葉が足りなすぎる。

2.リバは(基本的にカップリングは受け攻め固定であるという)一般的な概念の枠外にあるもの

 これだけ本文からの引用ではなく文章を要約したものなので、ニュアンスの違いがあるかもしれないことをご留意いただきたい。
 そもそも1.で示したように、「基本的にカップリングは左右固定というのが一般的な概念」という前提からして「そんなことは言ってない」としか言いようがないので、これについてもそう言うほかない。
 確かに、固定派からしたら、リバというか非固定派は自分たちの枠の外にある存在である。しかしそれはあくまで固定派からの視点であり、非固定派が一般的な概念から外れているというものでは決してない。
 

3.「いっそ『私はリバです』という主張を表に出さず、どちらかの固定派の振りをして生きたほうが楽なのではないか」という考えに対しても、「普通はみんなそうしているのに、なぜそれができないのですか」といった意見が幅広く寄せられた

 そのような意見を寄せていた人、観測した限りではマジで見受けられない。いたら教えてほしい。
 なお、この件に言及していたこちらの記事では、
>嘘をついて左右固定の皮を被るのではなく、作品のコンセプトから外れたCP名をつけてクリック数を稼ぐのではなく、好きなことに誠実に向き合ってほしい。
と、むしろ正反対の意見が書かれていて、記事が共有された数を踏まえるとこちらに共感した人の方が多いのではないかと思っているし、寄せられた意見も「左右固定の皮を被らないでほしい」という類の方が多かったのではないだろうか。あくまで推測に過ぎないが。

4.その他細かい感想箇条書き

・「固定=マジョリティ、非固定=マイノリティで、自分はマイノリティなのでマジョリティに馴染めないから疎外されている」みたいなスケールでの認知、理解は本当にやめてほしい。
・というか「こういう理由で疎外されている、つらい」で止まらないでほしい。それを踏まえたうえでどう折り合いつけて振る舞うか考える方が大切ではないのか。
・そもそも固定派だって、そのカップリングで主流の解釈が合わないとかで作品を読まなかったり逆に主流の解釈じゃないからって読まれなかったりもするけど、それについて固定派が「なぜなになんで」をするパターンは見たことがない。


⦿改めて、いち固定派として望むこと

 再三書いているが、
・相手の思想・嗜好を否定しない
・無闇に固定派全体のボーダーラインを探らない
・非固定派である旨はわかりやすく公開する
・相手を欺くような行為はしない
 
 こんな感じのことをいち固定派としては望んでいる。何も難しいことは無いと思うけれど、もしこれらがどうしても難しいというのなら、

・交流や非固定作品の閲覧等を直接持ちかけて拒絶されたら、その時点で大人しく引き下がる

 これだけでもお願いしたい。これは固定非固定関係なく、コミュニケーションにおいて当たり前すぎることである。
 コミュニケーションはキャッチボールとはよく言ったもので、あなたとはキャッチボールをやりたくないと表明している相手にボールを一方的に投げつけるのはそれはもう加害行為でしかないし、「なんで投げ返してくれないの!?」と言われても困る。じゃあどうすればいいかというと、応じてくれる人とだけ満足行くまでキャッチボールしたら良いだけだ。
 どうか、キャッチボールをしたくない人を追い回すより、いま近くでキャッチボールしたがってる人のことを見てあげてほしい。

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