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昨今の棲み分け学級会についてのいち固定派の感想

 「B右(B受け)Webオンリーが100sp集めたあとで突然規約を変更してリバ可にした」という事案が観測されて、更にそれについてまーた「リバは固定に迫害されている」という歴史修正がなされそうな気配を察知したため、頭を抱えながらまたnoteを書くことにした。
(追記:これを書いてるときに別のジャンルで「CP固定のWebオンリーにも関わらずリバもしくは逆と見受けられる作品を展示して主催から注意されてた腐女子がいた」という案件を観測して本気で脱力してしまった)
 なお、上記の案件(右Webオンリーの方)では主催の方や発端となったリバの方が経緯説明のうえ謝罪をなさっていたので、この記事ではその件そのものについての深掘りは行わない。

 昨今の大規模な棲み分け学級会の発端になるのは一部のリバもいける腐女子(以下、以前の記事にならい「粘着型非固定派」と称する)であることが多い。(ここで『多い』と書いたのは、私が知らないだけで固定派腐女子が発端の学級会もあるかもしれないから)("腐女子"という表記に賛否があるのは知っているけれど、この記事ではわかりやすさを優先してBLの愛好層である女性を"腐女子"と称するのでご了承ください)

 その粘着型非固定派が発端の棲み分け学級会の流れはだいたい下の通りになっている。

・粘着型非固定派が左右固定や、今回の場合だと右固定の領域に無配慮で足を踏み入れようとする(今回以外の実例:左右固定アンソロにモブ×Aを持ち込もうとする、ABだと詐称してリバ本を頒布する、「固定に喧嘩を売ってみた」や「言語化して解体したい」などと供述しながら固定派にちょっかいをかける)

・上記にあるような案件を見て「ちゃんと棲み分けをしよう」という声が多数寄せられる

・「ちゃんと棲み分けをしよう」としか言われてないのに「リバだけがこんなに迫害される」「リバの居場所をくれ」と粘着型非固定派がリバの是非へと論点をすりかえて逆ギレする

・なんとなく「リバを受け入れられない固定派の心が狭い」みたいな感じになって幕切れ

 今回も例外ではなく、既にリバの是非へのすりかえやリバがいかに迫害されているかを語っている粘着型非固定派やその予備軍が観測されている。

 しかし、棲み分け学級会においてはリバ派が『リバだから』というだけで非難されているわけでは決してなく、粘着型非固定派の言動の不誠実さが非難されているのだ。

 以前にも似たようなことを書いた記憶があるが、固定派には「棲み分けしろ、地雷踏んだら死ね」とまで言っておきながら、いざ棲み分けたら向こうから「固定の人に質問です! どこまでならいけますか?」という不躾なアンケートを何度も繰り返されたり「AB固定です!」と近づいてきた後で「実はリバもいけま〜す😋」という騙し討ちをしてきて、それで固定派から改めて棲み分けされたら「固定派から攻撃された」とぴえんしてみせて、更には悪びれもせず「左右固定腐女子は時代遅れの差別主義者」とか「自分たちは迫害されている、居場所がない」的なことを言ってのける人種をコミュニティの一員として受け入れるメリットは固定派にとっては皆無である(少なくとも私はそう)。
 恐らく自意識としては「遅れた思想の固定派を啓蒙する先進的な正しい思想の私」みたいな感じなんだろうが、固定派からしたら「駅とかで女を狙ってぶつかってくるオッサン」と何ら変わらない存在であるということをこの機会に知っていただけたらなと思う。

 固定派は非固定派をまとめてシャットアウトしていることもあるのだけど(ガチガチの固定派にとっては迷惑型かそうでないかのスクリーニングに割く時間すら惜しい)、それに対して粘着型非固定派は「左右を固定しない関係がいかに自由で先進的で素晴らしく正しい嗜好であるか」「左右相手固定がいかに視野狭窄で前時代的で正しくない嗜好であるか」を懇切丁寧に説いてくる。恐らくは自分たちに正当性があることを示したいのだろうが、その行動こそがますます固定派からの態度を硬化させている。
 ちなみに、このような「自分たちの方こそが優位で正しく、相手の方が劣っていて間違っている(なので相手は自分たちに従うべき)」という考えを示しながらのコミュニケーションはDVやモラハラの加害者がやりがちなやつなので、煽りとかじゃなく本当に自分を省みたり改めたほうがいいと思う。

 重ねて言うが、「リバ、非固定だから固定派に嫌われる」ではなく「固定派に不誠実な振る舞いをするから嫌われている」ということに気づいてほしい。先進的で素晴らしい関係性とかPC(ポリコレ)的正しさとか、固定派(少なくとも私)にとっては本当にどうでもいいので、仮にコミュニケーションを図る目的だとしたらそればかり主張するのは筋悪だと思う。

 ではどうしても固定派とコミュニケーションを取る必要があったり、リアルイベント等でどうしても固定派の庇を借りなければいけないという場面になったときに、非固定派はどうしたらいいのか。いち固定派としては、誠実な行動をして「あなたを尊重しますよ」という姿勢を継続的に見せていくしかないと考えている。

 こう書くと仰々しく見えるかもしれないが、具体的には下記のような感じが最低限レベルの誠実な振る舞いであると思う。

・相手の嗜好を否定せず、自分の嗜好を押しつけない
・無闇に相手のボーダーラインを探ろうとしない
・参加するイベント等で提示されたルールは文字通り受け取り、遵守するよう努める
(もちろん非固定派の皆さんが自分たちで非固定主体イベントを主催なさるならその限りではないし、好きにやったらいいと思う)
・相手を欺くような行為はしない

 特に難しいことは書いていないし、今回のWebオンリー案件への反応をざっと調べた感じでは、これができている非固定派の方が多数派であるように見受けられて、正直とても安堵している。
 だが、これらのことが難しい・煩わしいと思うなら、お互いに近寄らないのが平和的でいいんじゃないかなと思う。上にも書いたけど、固定派には非固定派と関わるメリットが皆無なので、関わらずにそっとしておいてくれるだけでも正直ありがたかったりする。

 繰り返し書くが、棲み分け学級会ではリバ派が『リバだから』というだけでリバへの反発が起こっているわけではなく、粘着型非固定派による不誠実な振る舞いに対しての反発が起こっているに過ぎない。

 こういったことが起こる度に「リバの肩身が狭くなる」と嘆いたり固定派に対して過剰に畏まってしまうリバ好きや非固定の人を見かける。この記事において不誠実で無配慮な非固定派を「粘着型非固定派」と称したのは、きちんと配慮してくれている非固定の人を切り離すためでもある。そういった非固定の人とは適切な距離感を保ちつつ、なんとか不誠実な手合の肩身だけが狭くなってほしいものである。

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