今回からは、履歴書、職歴書、その他添付書類、我々の書く推薦文の一個一個の項目について説明させて頂きながら検証しようと思います。

その前に、書類選考についてお話したいと思います。
以前の記事に書いた通り、転職エージェントにとって、書類を通過させることが最も重要な仕事となります。
しかし、書類通過を確信して推薦するような方であっても、通過率は80％を少し超えるくらいです。
一方、ダメ元で書類を出した方でも2割は通過します。

日本を代表する企業で役職に就いていようが、ベンチャーの立ち上げから関わり上場までもっていくことができようが、相手の目に留まらなければ書類は通過しません。一方、中小企業で雑用みたいな仕事をこなしていた人が、ある企業には必要な人材だったりもします。

採用側の求める人物像は、たとえ同じポジションで仕事内容であっても千差万別です。
正直、企業の求めている100％の人材を紹介できることは、殆どありません。
転職市場には、たしかにそれに限りなく近い方は存在します。でもスカウトをかけても、エントリーして頂けるのは、ポーカーに例えると、手持ちがツーペアーだった場合、残りの1枚を切ったところ、フルハウスになる可能性くらい少ないです。

そんな人物のエントリーを待っていたら、何か月も推薦などできません。転職エージェントとしてできることは、「そこそこ」の候補者を各企業の求めるピンポイントに近い人材に「仕立て上げ」て推薦するしかありません。

当社の中ではそこそこ成績が良く、書類通過数も多いため、会議の場で「書類の通し方のポイント」について質問されたとき、応募書類は「通販の商品カタログ」のようなものだと答えました。

あなたが通販で商品を購入する決め手となる部分は何ですか。
（続く）