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「ミスターデンジャー」の本より

4連休中ずっと雨だったし、そもそも緊急事態宣言は何だったのかというほど酷い状況のため、家で何冊か本を読みました。その中で私の学生時代に通っていた、プロレス団体の中でも超マニアックなデスマッチ団体のエースだった「ミスターデンジャー」松永光弘さんの新書は、起業家向けなのですが、転職にも必要な要素が入っている言葉が書かれていました。

松永さんは、第二の人生を考えた時に、通っていたステーキ屋に押しかけて修行をすることになり、トイレ掃除からスタートして、24年前に独立してステーキ店を開業しました。

本店にも数回、この本に出てくる水道橋の店や亀戸駅にあったラーメン屋にも行ったことがあります。味は素晴らしく美味しかったです。

テレビでも何回も紹介された店舗ですが、全てが順風満帆だったわけではないようです。その体験談をもとに書かれているビジネス本で、プロレスファンでなくても1冊読まれることをお勧めしますが、転職者にとっても大事な言葉を紹介させて頂きます。

・脱サラしようと考えている人は、同じように自分の給料と仕事量を勘案して時給で換算してみたほうがいい。

 ⇒転職を考える前に、今の職場環境や待遇がどれだけ恵まれているか、それを失っても転職する価値があるのかどうか考えてみてください。

・それまでの仕事で得た名声などはバッサリと切り捨ててしまわないと邪魔になる。

 ⇒他社での実績は、転職後は関係ありません。たとえ同業他社の同ポジションであっても会社では新人です。ましてや異業種に転職する場合など、過去の所属企業や栄光や武勇伝は全く役に立ちません。雑巾がけからするつもりで入らないと、誰からも信用されません。

・あくまでも新弟子として、扱いとしてはバイトになったとしても、その座でのほほんとしてはダメだ。

 ⇒かといって、いつまでもお客さんでは無いので、常に上昇志向を忘れないようにしましょう。

・まずは地元のお客さんに受け入れてもらうことを目標とした。

 ⇒上司の肝いりだろうが、ヘッドハンティングだろうが、役員待遇だろうが、まずは所属部署に受け入れられないことには始まりません。

・あえて「私は弱い人間です」とカミングアウトする。

 ⇒よく尖がって、既存スタッフを見下すような態度を取ったり、俺様という風を吹かせている転職者を見ます。または弱みを見せまいと、必死にとりつくろったり、わからないのに知ったかぶりをしたりする人もいます。特に専門職など、仕事を丸投げされたりするでしょう。まずは「弱い一人の人間である」とは伝えないと、だれも助けてくれないし、仕事も投げられるでしょうから、短期間で潰れてしまいます。

・「どうしよう」の後、「こうしよう」という決断できるくらいにならないと緊急事態には生き残れない。

⇒転職先では必ず壁にぶつかります。「どうしよう」と思うことはしばしばです。でも「こうしよう」という決断ができないと、ズルズルと壁を超えられないまま、失格の烙印を押され、降格や配置転換をされてしまうかもしれません。

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