異形博物館【オカルト・ホラー】

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異形博物館【オカルト・ホラー】

ようこそ異形博物館へ 当博物館では、色々なホラー作品、オカルト、異形なモノたちをご紹介させていただきます。

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最近の記事

【伝説の生き物を紹介】ムスペッル

炎に包まれた火間巨人 北欧神話に登場する火の国ムスペッルへイムに棲んでいる巨人族。 「炎の巨人」といわれることもある。しかし、神話の中ではほとんど記されていない。 火の国といわれるだけあって、ムスペッルヘイムはすべてが熱い炎に包まれている地域だった。 そのためにムスペッルヘイムで生まれた者しか棲めず、門番であるスルトもいたために他者との接触はなかった。 ラグナロクのさいには、スルトと共に世界を襲い、人々と世界を焼き尽くすといわれている。

    • 【伝説の生き物 幻獣紹介】ミーミル

      【ミーミル】最高の知恵と知識を持つ巨人 世界を支える巨樹ユグドラシルの根元にある、知恵の泉を守っていた巨人。北欧神話に登場する幻想動物のなかで、もっとも賢かった巨人だと考えられる。 知恵の泉は「ミーミルの泉」とも呼ばれていた。泉の水を飲んでいたので、ミーミルは知恵と知識があり、主神オーディンの相談役にもなっていた。ある時、オーディンが知識ほしさにミーミルの元を訪ねてきた。泉の水との交換条件として、ミーミルはオーディンの片目を要求する。オーディンは片目を渡し、水を飲んだという

      • 【神話&ファンタジー】伝説の生き物たち ポリュペモス

        【ポリュペモス】キュクロプスのリーダー ギリシャ神話に登場する、キュクロプスのひとり。その名前は「名の知られた」という意味を持つ。 ポリュペモスは、キュクロプスのなかでも一番大きかったという。その巨体から、キュクロプス族のリーダー的存在だったとも考えられる。 オデュッセウスがトロイア戦争から帰る途中にシチリア島を訪れた時に、ポリュペモスは、彼の部下をふたり食べてしまったという。どうにか餌となる前に逃げ出したオデュッセウスだったが、怒りに満ち溢れたポリュペモスは大きな石を投げ

        • 【神話やファンタジーに登場する生き物を紹介】ヘカトンケイル

          【へカトンケイル】100の腕を持つ3人の巨人 「百腕巨人」と訳される、ギリシャ神話に登場する3人の巨人。その3人はコットス、ブリアレス、ギュゲスという名を持っている。彼らは身体が大きいだけでなく、100本の腕と50の頭を持っていた。 天 (ウラノス) と地(ガイア)の子供として生まれ、ゼウスがティタン神族と戦った時にはゼウスの味方をした。100本の腕から岩を投げつけて戦ったというからティタン親族も苦戦したことだろう。 その後、3人は大地の底にあるタルタロスという地獄の門の見

        【伝説の生き物を紹介】ムスペッル

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        • 幻獣園
          56本

        記事

          【伝説の生き物 幻獣紹介】フレースヴェルグ

          【フレースヴェルグ】背中に翼を持った空飛ぶ巨人 北欧神話に登場する、頭部がワシで人間の身体を持った巨人。背中には大きな翼があるので、空を飛ぶこともできる。だが、正確には物語のなかでそのような記述はない。天の北の端に棲んでいる巨大な1匹のワシとして書かれている。フレースヴェルグは巨人族の末裔であり、本質的には巨人であるとも、巨人がワシに変化したものだともいわれるのだ。 フレースヴェルグという名前は、古代のルド語で「死体を飲み込む者」という意味を持っている。ラグナロクのさいには

          【伝説の生き物 幻獣紹介】フレースヴェルグ

          神話の生き物 フルングニルを紹介

          【フルングニル】心臓に毛ではなく角を生やす巨人 北欧神話に登場する、霜の巨人族ヨトゥンのひとり。ヨトゥンのなかでも最強の存在で、頭は石でできており、3本の角が生えた心臓を持っている(心臓は三角形の砥石という説もある)という。 力の神であるトールとの戦いにおいて、フルングニルはトールの召使いから「地下から攻撃してくる」という話を聞き、信用する。そのため、持っていた盾を地面に置いて攻撃に備えた。だが、トールは地下からではなく地上から攻撃してきた。槌(ハンマーのようなもの)を投げ

          神話の生き物 フルングニルを紹介

          【プルシャ】この世を創造した遥かなる巨人

          インドの神話に登場する巨人。ブルシャとはサンスクリット語で「私」や「人間」などを意味する。 この世を創造したといわれ、千の頭と千の目、そして千の足を持つという。 人間はもちろん、思考器官から月、目から太陽、吐く息から風、ヘソから空、頭から天界、両足から地、耳から方位が生まれたと伝わる。 それだけではなく、時間的な過去や未来もプルシャの一部であるという。 この世すべてを合わせてもプルシャの4分の1にしかならず、残りの4分の3は天界にあるという。

          【プルシャ】この世を創造した遥かなる巨人

          【フォモール族】よそ者を嫌い、神にも挑んだ巨人

          ケルト神話に登場する巨人族。 太古の時代からアイルランドに棲みつき、西方からくる他種族の侵入を阻止した。 それだけではなく、島を支配しようと神々と何度となく戦ったという。 フォモール族は、山羊や牛などを頭部に持つ醜い姿の巨人族であった。 フォモール族のなかには、胴体しかないキコルや足のないケンコスなども含まれていた。 神話時代の後まで生き残った者は、スコットランドで妖精に姿を変えた。 しかし、今でもよそ者を見つけては石を投げて拒むという。

          【フォモール族】よそ者を嫌い、神にも挑んだ巨人

          【ビッグフット】誰もが名前を知る未確認動物

          北アメリカ大陸のロッキー山脈に棲んでいると言われている雪男。 「サスカッチ」とも呼ばれる。 身長は約2.5〜3mあり、身体には褐色または灰色の毛が生えている。 強烈な体臭があるという噂もある。 猿人や、約100万年前に出現したと言われる大型類人猿ギガントピテクスの生き残りではないかとも言われており、現在でも調査が進められている。 実際、現在でも多くの目撃談や写真が存在し、UMA(未確認動物)として認定される。 いつの日か、我々の前に姿を現すのではないか?と期待させる幻想怪物だ

          【ビッグフット】誰もが名前を知る未確認動物

          【幻の生き物を紹介 バラー】

          【バラー】瞳を見たら最期!魔眼を持つ男ケルト神話に登場する、巨人族フォモールの首 領。魔眼とも邪眼と呼ばれる片方の目には、見ただけで相手を殺す能力があったという。そのため、人々からは「魔眼のバラー」と呼ばれた。 なぜバラーにそのような力があったのかは、父親に関係している。父のドルイドが毒の魔法を準備している時に、窓から外を見ていたバラーの目に煙が入ったのだ。見るだけで殺してしまうため、普段は硬く閉ざされている。一族と協力してアイルランドの支配を企んだが、結局神々に滅ぼされてし

          【幻の生き物を紹介 バラー】

          【幻の生き物を紹介】ネフィリム

          【ネフィリム】食欲に制限のない巨人族 旧約聖書偽典(1日約聖書の正典・外典に含まれないユダヤ教・キリスト教の文書)に登場する巨人族。ネフィリムは堕天使と人間の女性が交わって生まれるという。そのためか、ネフィリムという名前は「落ちてきた者たち」を意味している。 身長は3000キュビット(1350m)もあり、その巨体を維持するためか食欲旺盛であった。最初こそ人間の作る物を食べていたのだが、間に合わずに地上の生さ物を食い荒らしたという。それでも満たされないので、共食いもしたと言わ

          【幻の生き物を紹介】ネフィリム

          【幻の生き物を紹介】トロル

          【トロル】謎に包まれた神話の種族 北欧神話に登場し、スカンジナビアの国々に棲むと伝わる。霜の巨人族ヨトゥンの末裔だという伝承もある。全身が毛深い巨人で、その姿は醜かったという。人間に対して直接害を与えることはないが、白夜の夜に出現し、村々を俳諧する。トロルがそばに寄るだけで家畜は怯え、雌牛の牛乳は出なくなり、鶏は卵を産まなくなる。 身体の大きさを変えられる能力を持っていたので、最初は巨人として伝わっていたが、後期になると小人族という説も浮上。 ヨーロッパのほかの国々では、ト

          【幻の生き物を紹介】トロル

          【幻の生き物を紹介】ティタン

          【ティタン】天と大地から生まれた12の神 英語では「タイタン」と発音される。ギリシャ神話に登場する、この世の始めに世界を支配していたといわれる神々。 天 (ウラノス) と地(ガイア)の子供たちで、6人の男神と6人の女神がいた。 彼らは総称してティタン12神といわれた。 その中でも男神は「ティタン」と呼ばれ、女神は「ティタニス」といわれた。 ギリシア神話の主神ゼウスの父は、ティタンのひとり、クロノスである。だが、ゼウスとクロノスの間では遺恨があり、究極の親子喧嘩によりゼウスが

          【幻の生き物を紹介】ティタン

          【幻の生き物を紹介】タロス

          【タロス】意外なところに弱点が… ギリシャ神話に登場する青銅の巨人。クレタ島に棲み、日に三度、島を駆け巡り、近づいてくる船があれば容赦なく岩を投げつけて撃退したという。 身体が巨大なだけでなく、敵を抱きしめれば高熱を使って焼き殺すこともできた。 完全無欠の巨人に思われるが、タロスには大きな弱点があった。それは、身体の中は首からくるぶしまで一本の血管で走っていて、くるぶしにある青銅の栓で止まっているということだ。栓を抜くと、そこから血が溢れ、身体中の血が抜けて失血死してしまう

          【幻の生き物を紹介】タロス

          【幻の生き物を紹介】ダイダラボッチ

          【ダイダラボッチ】日本を代表する伝説の大男 太古の昔、日本に棲んでいたといわれる巨人。「大太法師」と漢字で表記されることもある。計り知れないほど大きく、天まで届くほどだったという。歩くだけで足跡からみ湖や沼ができたとも伝わる。 山を作ることが趣味で、榛名山も富士山もダイダラボッチが作ったという伝承がある。富士山を作ったさいには、ふたつの説がある。ひとつは土を掘り、そこに大きな穴ができ、それが現在の琵琶湖だという説。 もう一方は、富士山を作るために甲州の土をとって土盛りした。

          【幻の生き物を紹介】ダイダラボッチ

          【幻の生き物を紹介】スルト

          【スルト】門番を務める炎の剣を持つ巨人 北欧神話の中で、火の国ムスッペルヘイムの門番をしている巨人。名前のスルトには「黒い者」という意味がある。 南の南の果てにある火の国は、この世が始まる前から存在したといわれる。だが、その地はあまりにも熱く、そこで生まれた者しか生きてゆくことができない。あまりの熱さのため、近隣に棲む者もいないという。スルトはそんな火の国で生きてゆける唯一の巨人。手に炎の剣を持ち、門番を務めている。 ラグナロクのさいには、火の国の民と一緒に神々を倒し、この

          【幻の生き物を紹介】スルト