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もち

私たちは1年に1度しか会えない。
いえ、本当はどれだけでも一緒にいようと思えばいられる。春夏秋冬、季節は選べる。
冬だけの逢瀬、というわけではないのだから。

少しでも飽きずにそばに居られるように、
私は姿かたちを変える。
洗練された四角に。
そして柔和な丸にも華麗に変容する。
纏う衣だってしょっぱい、甘い。自由自在だ。お菓子にもなれて、メインも張れる。
色だって、その人好みに染まることができる。
粘り強く、歯ごたえもあって、堅くも柔らかくもなれる!

年の瀬が迫ると、
家庭では私たちの話題でもちきりだ。
いつ、いくつ食べるか。買ってくるか貰ってくるか、はたまたどれくらい作るか。
余ってもアレンジレシピが世には溢れていて、鍋や雑煮だけが出番じゃないと堂々と言える。

これだけ人々のゆく年くる年に花を添えているのに、
「餅を食べるぞ!」とみんながなるのは、

なぜ
お正月だけなんでしょうか??

#餅の愚痴

創作の製作過程を覗きみて、楽しんでいただけたら。