但馬武 最愛ブランド戦略構築家

fascinate株式会社代表取締役/熱狂的なファンを/最愛ブランド戦略構築家/発酵C…

但馬武 最愛ブランド戦略構築家

fascinate株式会社代表取締役/熱狂的なファンを/最愛ブランド戦略構築家/発酵COMPANY代表 https://www.fascinate.world/

最近の記事

囚われている「磁力的なもの」を発見することで解決することもある

悩んでいるときの解決策として「物事を広い視野で考える」ことがいいけど、これってものすごく難しい。 走ってて疲れているときに顎を引いたほうがバランスがよくて疲れにくいけど、疲れているから顎があがっちゃう。悩んでいるときも囚われている事柄に磁力のようなものがあって、そこへのこだわりから広い視野をもつことが難しいものだ。 だから強引にでも他者と話したり旅にでたりしてその磁力が及ばない場所にいく必要がある。高い視座にすることも必要だし、未来を観る視線も大事。 考えるときのマイン

    • 多様性を力に変えていく信念

      ベルリンへ訪問。 東ベルリンは統合されたタイミングでその家賃・生活コストの安さから多くのアーティストが移り住んだそうで、今ではたくさんの気持ちのいい店舗があって巡っていると飽きない街だ。 特にミッテ地区では表通りはグローバルブランドがひしめき合っていたけど、裏路地では1Fに個人商店の素敵なお店が並び2Fには住居があって、「1Fづくりはまちづくり」をほんと地でいっている場所だった。 ためしにショッピングモールにもいってみたけど全然人がおらず、むしろちょっとしたマーケットに

      • 大切なのは成功の見極めと何度も繰り返すモチベーションの維持

        成功と失敗について。まずは左側。 成功がいい!と思いつつ、その成功体験が強固の場合には抜け出せなくなるので、一概にいいとは言えない。 事業戦略を構想するときも、「いやいや、その成功体験はいまはもう通用しないですよね。」っておもってもそこから抜け出せずに手法に固執してしまうケースがある。それであれば失敗していたほうがむしろ手法に固執することなく、顧客にしっかりと向き合える癖がついているのでよかったりもする。 また成功が分かりづらい問題もある。それが右側。 やってみてだれか

        • 企業からはじまる「穏やかな革命」

          これまでの仕事のなかでいわゆるソーシャルイノベーション業界には長くいるのだけど、考えるにつれ欧米と日本でのソーシャルイノベーションのステップには違いがあるなと感じる。それはそのマーケットに住む人々の気質の違いが要因のようにおもう。 民主主義が浸透し「動的な革命」が得意な欧米に対して日本では何か正しいものに対するアレルギー反応があってうまく進まないことが多くみる。 なんだかんだと日本では政府や行政の発信するメッセージへの信頼感が高く推移するために、何かおかしなところがあって

        囚われている「磁力的なもの」を発見することで解決することもある

          「悲観主義は気分によるもので、楽観主義は意志によるものだ」

          アランの幸福論にでてくる「悲観主義は気分によるもので、楽観主義は意志によるものである」というフレーズがとっても好きだ。 ただ気をつけないといけないのは楽観的にいよう!というのは難しいし持続しない。悲観的になるのには何かしらの理由があって、その悲観的になった感情と向き合い原因を眺めてみるといい。 そこからは意志の力が必要で、できない場合には訓練すればよい。訓練が効く領域の話だなとおもう。ただ感じてしまうのは反射的で意志で制御はできないから感じたままでいい。それを感じないよう

          「悲観主義は気分によるもので、楽観主義は意志によるものだ」

          取り去るものがなくなったときにデザインは完成する

          日本に帰ってくると空港や駅構内、なんなら便器に至る所までのポップや注意書き、各所案内がとっても多く感じる。 ホスピタリティーとも言えるかもしれないけど、時としてやりすぎに感じる。日本の神社仏閣などの境内における案内板の多さでそもそもの魅力を半減させてしまっている、という記事もあったりするけど、そのような場所にいくとあまりのPOPの多さに残念におもうことが多々ある。 パタゴニアにおけるデザイン哲学ってのがあって、「取り去るものがなくなったときにデザインは完成する」というもの

          取り去るものがなくなったときにデザインは完成する

          「北風と太陽」より「北風と電気毛布」

          「北風と太陽」という言葉があって、よく組織運営においても出てくる話だだけど、太陽レベルでは人は行動できないと最近感じている。 というのも基本的に北風的なアプローチに慣れてしまっているし、「太陽だ!」と言われても「本当に大丈夫???」と思っていたり、自分のなかのVulnerabiityと向き合って行動するにしても太陽レベルでは行動まで結びつかない。 太陽以上に本人が温かく心地よく肌触りのあるものがあれば・・と生まれたのが「北風と羽毛布団」。そして、もっと温めよう!となって生

          「北風と太陽」より「北風と電気毛布」

          イノベーターとアーリーアダプターの必要性

          組織に伴走しているときに、企業の文化醸成を行う際、例えば500名全員一度に対応することもできるけど、それだと年1回などになってしまうので、大体プロジェクトチームをつくって実施することが多い。 まずはイノベーターをつくる。理論でいえば2.5%なので例えば100名の組織でいえば2−3名。そこからアーリーアダプター的なひとを巻き込んでいくならば、13.5%のひとがかわっていくといいので同じ100名と考えれば13−14名、合わせて15−16名。 ここまできたら結構しめたもので、坂

          イノベーターとアーリーアダプターの必要性

          ファシリテーション型のリーダーシップを身につける!

          30代後半から身につけて最高だったスキルのひとつがファシリテーション。もっと多くのひとができたら無駄な争いって無くなるのになあと思うのだけど、昨年よりいくつかの会社でいわゆる中間層にそのスキルを研修するプログラムを実施中。 ファシリテーション型のリーダーシップをみにつける!というプログラムだけど、具体性を持たせるために新規事業/業務改善を提案する内容にしてて、それがほんといい。 やっぱり最初は戸惑うものだけど、いくつかのワークショップの手法を活用していくと頭が開き心が開いて

          ファシリテーション型のリーダーシップを身につける!

          顧客を理解してこそのマーケティング活動

          ドラッカーは企業の役割とは顧客の創造だといい、企業の役割は「イノベーション」「マーケティング」そして「マネジメント」の3つであるといっていると理解している。 このマーケティングってのが大事で、いわゆるぼくらが使っているような表層的なマーケティングではなく、もっと深いところにある活動のことをいう。 いつもいうのだけど、日本語になっていない言葉の理解はぼくらは難しくそれぞれの理解で解釈してしまっている。マネジメントもそうだけどマーケティングも同様だとおもう。 イノベーション

          顧客を理解してこそのマーケティング活動

          自分の人生において自分がオーサーシップがある生き方

          スタッフエンゲージメントを考えるうえでポジティブ心理学が有効だなとおもい、プログラムをつくる上でよく活用している。 セリグマンさんが提供した --- P(Positive emotion/明るい感情) E(Engagement/物事への積極的な関わり) R(Relationship/他者とのよい関係) M(Meaning/人生の意義の自覚) A(Accomplishment/達成感) --- つまりPERMAモデルのベースとなっているのが、自分の人生に対するオ

          自分の人生において自分がオーサーシップがある生き方

          「生ける魚は水流に逆らって泳ぎ、死せる魚は水流とともに流される」

          内村鑑三さんがいっていた「生ける魚は水流に逆らって泳ぎ、死せる魚は水流とともに流される」という言葉。 行きたい方向があったり、変えたい現状があるからこそもがき苦しむわけで、色々な葛藤があるのはあたりまえ。 葛藤や痛みはその先になる願いの裏返し。痛みの裏にある願いに辿り着くとものすごくエネルギーが湧いてくる。 流れに身を任せるのではなく、流れをうまく活用しながら登っていく。 泳ぎ方を知らない時は、我流で泳ぐので効率悪いし疲れてしまう。 だからこそ、泳ぎ方を学び自分がのぼりた

          「生ける魚は水流に逆らって泳ぎ、死せる魚は水流とともに流される」

          信頼が積み重なっていく言葉たち

          スタッフエンゲージメントのアンケートをこの数年の間に、6社ほどでやってきた。通底して感じる課題としては「信頼」について。スタッフ側が会社を信頼できていないという結果が出て来る。それは多くの場合には会社という無機質なものに対して信頼が低下しているということよりも、ひと、つまり上司であったり同僚との対話のなかで人は傷つき信頼を低下させていく。 個別インタビューなどで探究していってみると「なるほど」という理由がわかってくる。信頼を獲得するのはなんと地道なプロセスなのかとおもうし、

          信頼が積み重なっていく言葉たち

          料理をするように企業の問題に取り組む

          企業/プロジェクトのなかで何か問題があって改善していこう!というのが生業なんですが、色々な事例に寄り添い一緒に取り組んでみて思うのは、よくなる要素ってその企業の中にすでにその企業のなかにあるのだけど、 ・その価値に気づいていない ・ちょっとした凹凸があってハマらなくて諦めてしまった ・取り組む順番が間違えている などの理由でうまくいかないケースが圧倒的に多い。なので、 ・価値に気づく(気にしないでいいことは気にしないでおく) ・凹凸部分を敬意を持ったうえでけずった

          料理をするように企業の問題に取り組む

          組織づくりにおける「象と象使いの話」

          ひさびさファンづくりのワークショップをすることになり過去につくった資料を色々と漁っている。 fascinateは「ファンをつくりファンと歩む」というタグラインがあるわりには本来長くやってきたマーケティング部分でのお仕事って実は少ない。 組織づくり面は40代前半に大失敗したのでそこから勉強してきたし、今も興味は尽きないのだけど、やっぱり事業推進と組織づくりは一緒に考えていくといいとおもう。 過去の資料で、そうだそうだとおもったのはこの象と象使いの話。象は直感で象使いは理性

          組織づくりにおける「象と象使いの話」

          みんなでレモネードをつくろう!

          人生が酸っぱいレモンを与えるなら、レモネードをつくれ When life gives you lemons, make lemonade ーーー という米国の格言に出逢い、最高なユーモアだなと。 日本語でこれっぽい格言あるのか? もっとちゃんとしたものが多いように思う。 人生上手く行かないことってある。 その出来事に対してどう捉えるか、どう取り組むかだと思う。 「レモンすっぱい、いや!」って言ってもレモンはやってくるわけだし、だったら美味しいレモネードにしちゃおう!

          みんなでレモネードをつくろう!