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もう戻れない。

眠い。
ただそれだけなのに、
私は仕事を辞めざるおえませんでした。

大好きだったアパレルの仕事。
辞めたくなかった。
でも、辞めるしかなかった。
みんなに迷惑がかかるから。

それからは薬を飲みながら
派遣、日雇いのバイト、キャバ嬢、
できることはなんでもやりました。

でも、どんな仕事も
突然休んでしまったら
信用を失い、続けることができなかった。
ましてや理由が、
寝坊、居眠りなんて理由。
病気だと説明するのも
時間の無駄でした。

誰も理解できない。
しようともしてくれない。
あるいは、
理解してくれても
業務内容的に仕事に出られない。
今の私は夜の仕事をしています。

出勤してもしなくても、
すべては本人にかかってくる。
当然、会社は文句を言わない。
だから、安心してできる。

診断された当時、親に伝えたら
『本当にナルコレプシーなの?』
と、疑われました。
絶句しました。
親にさえ、認めてもらえない。
次第に疎遠になりました。

それでも生きていかなくてはいけない。
お金を稼がなければならない。
私は最適な職場を探すために
地元を離れました。

そして、家族とは絶縁しました。
いらない存在だったのだと
理解しました。

誰も知っている人がいない土地で、
人とのコミュニケーションも少ないまま
仕事と寝るだけの日々を繰り返すうちに
圧倒的な孤独感が
心にべったりと張りついたようになりました。

仕事は笑顔で頑張る。
お金を稼がなければ、生きていけない。
生活保護も経験したから言えるのですが、
人はお金がないと死にます。

そして、仕事が終わり、家に戻ると
稼いだお金と孤独しかありませんでした。

もう、元の私には戻れない。
家族とも会えない。
すべての扉が閉ざされました。

死に憧れるようになったのは
あまりにも孤独が深かったからです。
生きてる意味を感じられない。
無価値な自分。
必死で生きるための言い訳を
探し始めるのです。

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