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着物を世界遺産に

いま日本の着物産業から、着物を世界遺産にしよう!というムーブメントが始まっているそうです。

理由の一つは、「和食」が無形文化遺産になった時に、着物も世界遺産にしたい、と思ったからだそうです。

「和紙」も無形文化遺産ですよね。

世界遺産としては、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が登録されましたよね。これは私も記憶に新しいです。

先日の着物問屋さんのお話の中で、帯や着物が出来上がるまでの大変な工程を教えてもらいました。

無知な私は、
「帯」はどうやって作る?
と聞いて、機織りをする職人さんをすぐ思い浮かべました。
しかし、すぐに機織りに取り掛かれる訳じゃないのです。

まずは繭玉から糸を取り出し、撚った生糸から絹糸にして美しい色に染める工程。

それと同時に着物や帯のデザインを考える人、デザイン画を織るための図画を描く人、仕上がった図画を機械の織機に打ち込む人、機械を使えない柄の織糸を縦に張る人:多くて約15,000本もの糸を織り機に張る(ご夫婦でされてたりする:夫婦喧嘩しても糸はちゃんと張るそうです:一日に1000本張るのが、やっとだとか💦)という工程が進行します。

そして最後に織機を織る方が素敵で綺麗な柄に仕上げられるのですね。

この機織りの目があまりに細かすぎてビックリしました。
糸を張ることや織ることの大変さを考えたら泣きそうになるほどのご苦労だと私は思いました😭

一つ一つの工程に素晴らしい心血が注がれ、技術が込められていると思うと、反物や帯はまさしく血と汗と涙の結晶・・(と言わせて頂いて良いですよね?)

古来から絶えず受け継がれてきた素晴らしい日本の着物を世界遺産に・・という気持ちに共感してしまいました🥲

そして心を動かされた事は、他にもまだあります!

昔の着物や帯に比べて、いまのはすごく軽くて薄くて滑らか!✨

造り手さん達が現代に着やすいように、なるべくオールシーズン季節を選ばなくても良いように考えて工夫して作られてるんです!✨

さらに、リバーシブルで使える着物や、上下逆にして巻いたらシーンによって使い分けれる帯や、色が互い違いに配色してあるので巻く位置を変えると雰囲気が違って見える帯もあったり!

すごいアイデアと技術ですよね😲

そして柄も、カッコいい!可愛い!渋い!素敵!粋!!✨💕

日本や外国の伝統柄を現代的なファッション感覚に落とし込んだものや、見る角度を変えると色彩が変わって見えるもの、図柄が浮き上がって見えるもの、😲などなど。

もう手に取って見るだけでも、驚嘆と感動の連続でした!!
それだけに、細かな細工を施す造り手さんや職人さん達のご苦労は増えているようでした(^_^;)

最後にショックだったこと。
なんとその素晴らしい帯の造り手さん達がお一人お一人とやめられて少なくなっていってること。
それほどに、着物文化がいまの日本から薄れてしまい、造り手さんには大変な時代になってきてるようなんですよね。

前回と同じく、こちらの記事はお聞きした話に基づいて書きましたが、着物に携わる方々に関わる内容ですので、もし間違っている箇所がありましたらご指摘くださいね。