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農業を無視して環境問題を考えるのは、物足りないと思わせる本質をついた書籍

本日の読書本は、
福岡正信氏の『「自然農法」わら一本の革命』です。

食べることをする限り、農業から逃げてはいけない。
私たちの身体は口から入るものでできています。
農業を始めてから人類が抱えてきた環境問題の本質を淡々と
語られています。
初版は1983年に出版されたというのに全く古さを感じさせません。

自給率が低いわが国日本が抱える問題は、かなり深刻であるのに
その現実に向き合わない弱さからそろそろ脱却する時を迎えています。

私はどんな社会が自分の好みかな?とよく考えます。
私が住みやすいだろうなと考えるのは、5つの条件を
満たしていることです。
それは、自由と自立、そして愛と豊かさ、美です。

この素敵な未来への道を歩むために
いくつか解決する必要がある課題があります。
重要事項の1つが日本の農業の在り方です。

この書籍で学べるのは大きくわけて以下の4点です。
①自然とは何ぞや?
②自然農法とは?
③現在の農業のやり方が環境を破壊している現状。
④現代の食の問題

田舎育ちのため、
稲作や畑で野菜を作るのは当たり前の環境で育ちましたが
何故か、農薬を使わないのは難しい。
化学肥料は使わないが有機肥料は使う。
自分の家族が食べるものを作っているだけなのに
自然農法は難しいという壁があり、両親と議論を交わしたこともあります。

そう。
自然農法は難しいし大変だ。
という強烈な固定観念が本当に強い。

消費者の姿勢もちぐはぐです。
正直、農薬は嫌だ。有機野菜が食べたいというのに
虫がついているのが嫌だとか見た目とか、糖度がとかなんだか。

飲食業界で仕事をしたこともあり
日本の食品業界における安全性や健全度という意味では、
世界でもかなりランクが低いと感じています。
認可されている食品添加物の量や
許可されている農薬使用量が他国よりも圧倒的に基準値が低い。
海外から日本に旅行に行く時に旅行会社から
食の安全性に関する注意があるとも聞いています。

食の安全性に気を配るのは健康を守る上でも重要なことですが
日本人情報リテラシーの低さが伺えます。

日本で安心して食べられるものを未来永劫の残していきたい。
そのためには、考え方から変える必要があります。

天災というより人災という感じは否めませんが
パンデミックにより流通が全世界で滞っています。

まず、お金で食糧問題は解決できると思っている。
食べ物は買うもの。
いつでもどこでも手に入れられるもの。
と考えていませんか?

種子法やら種苗法やら
命に関わる重要法案であるにも関わらず、政治に無関心のまま。

先進国入りしているのが不思議なくらい
政治に関するリテラシーは世界でも相当低いとみてください。

遺伝子組み換え、ゲノム編集。
これからは、3Dプリンターや昆虫から食料を作るとか。

私たちには一度日本という狭い枠組みだけではなく
ワールドワイドの視点を持って農業や食に関する情報や
知識を守るために着けたほうがいいです。

これからの健康や美しさのため。
また将来、子どもを産んで育てようという願いを実現させるためには
避けて通ることができない課題です。

今の農業がどうなっているのか?
自然農法とは何か?
現代の食はどうなっているのか?

そしてこの本を読んで
マンションでも家庭菜園を始めようと決意しました。

自分や愛する人たちを守るためには、何ができるのか?
と自然農法に取り組む若者が増えています。
未来を作るは若者のパワー。

老い先短い者が未来の邪魔をしていては、ただの老害です。
私のような年長者は、若者の夢や情熱を邪魔しないよう
知識をつけ、柔軟に問題に立ち向かいともに
明るい未来をづくりをともにすることが本当に大切です。




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