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読書は人の話を聞くこと

『読書』と聞くと、『勉強』という学校の宿題のような嫌なイメージをもたれる方もいるのではないでしょうか。
noterさんは読書家ぞろいですね。

私はまさにそのタイプでした。

読書が習慣になって気づいたことですが、何故、小学生、中学生の時に本を読むことが苦痛だったのかです。

私は勉強の中でも歴史だけは、祖母が真言宗の宗教家ということもあって、会うと歴史の話ばかりするので、自然と好きになれました。

しかし、勉強そのものはさっぱり駄目でした。
勉強ができないことと、読書ができない理由も似かよっていることにも、読書をするようになって気づきました。

勉強も読書も、土台は国語力です。文章の読解力がなくては、問題を解くことも、物語を理解して楽しむこともできないという、ことを私は35歳をすぎてやっとのことで理解しました。

だから、中3の娘にこれらのことを強く言ってもなかなか理解してくれません。

そもそも読書が好きになれないのは、『お勉強という意識』と『言語力の未熟さ』だと思います。
それと、主題である『人の話に耳を傾ける意識』ですね。

子供の頃は気づいてないんですよね。日本人でありながら日本語を知らないことを。
英語を勉強すると、正確な日本語の勉強になりますね。

お友だちとの意思の疎通はできているものの、正確な日本語を知らないから、本を読んでも冒頭の数行読んだだけで、活字に対するストレスが出てきます。

私の娘も読書が苦手ですが、映画化された小説はなんとか読むようになりました。
その理由は、先に映画を見ているので、ストーリーの構成だけは知っているから、言語力がなくても好奇心を頼りになんとか読めているようです。

さて、読書が習慣にならない理由は、国語力の未熟さからくるストレスということは、ふれました。

それと、もう1つあります。

コミュニケーション不足が、読書不足に因果関係があることを知らないからです。

しかし、しゃべるのが上手でも読書が嫌いな人はいくらでもいるんじゃない?と疑問を持たれる方も多数いると思います。

しかし、そのような人は、話すことが好きで子供の頃から、自分でも気づいてないうちに、トークの訓練を積んできたのだと思います。

それから話し上手な人は聞き上手です。
たとえ、読書が嫌いでも、友人、知人が話す有益な情報には情熱を持ってインプットしているのです。

頭の中にインプットした言葉の種がなくては、それを育てて言葉の花を咲かすことはできませんね。

しかし、そのような話し上手な人が仕入れる人とのコミュニケーションから得る知識は、大元をたどると誰かが読んだ本から得た知識です。

世の中には、古今東西の莫大な数の書籍があります。

そして、皆さまが自分の好みでさまざまなジャンルの本を読みます。
その読んだ本から得た知識は誰かに話したいものです。

何故なら、役に立つ情報を提供すれば、相手からも、いずれお返しの良い情報を得られるという期待感があるからです。

そうやって世の中は、誰かが本から得た確かな情報を、人の口から口へと、限りないネットワークになっているのだと思います。

だから、私は人が話す言葉の大半は『受け売り』だと思っています。
なかなかオリジナルの言葉は出てこないように思います。

こうして、私がnoteの記事を書いていても、私はこの話が全部オリジナルだとは思いません。

誰かが以前話したことか、本から得た知識なのかは、自分でもわかりませんが、やはり受け売りの部分も多いと思います。
しかし、文章の構成だけは当然オリジナルです。

何故なら、読んだ本の一言一句を全て覚えている人など存在しないからです。
だから、私たちは得た知識の部品をプラモデルのように組み立てているのだと思います。

しかし、受け売りだろうがなんだろうが、言葉というのは適材適所で、人の心に刺さればいいことですね。

また、他方で読書は、『読みこむ意識』よりも『聞きとる意識』で読んだ方が、人との会話で言葉も想起しやすいし、確実なインプットが可能になるのではと思っています。

読書は目で文字を追っていく作業だけれども、好きな作家さんが何故、ここでこのような文章を書いたのか、という疑問など、『聞く意識』で読むことで情報収集率は格段に上がると思います。

でも、やっぱり『好きこそ物の上手なれ』です。

好きでない作家さんの本や興味のない本には能動的な聞く意識がわいてこないから、たとえ読了しても時間とともに記憶からぬけ落ちてしまいます。

ただ、会話でもそうですが、自分と気の合う人との話や、尊敬する人の話にはアンテナが3本しっかりたっていると思います。
そうでない人との会話では、アンテナが圏外かかろうじて1本たっているくらいだから、聞いたことが記憶に残らないのです。

読書も同じです。好きな作家さん、興味のある本には、アンテナがビンビン立っているのです。

その時に、読む意識より、聞く意識で読んだ方がより確かなインプットができると思います。






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