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ずる剥けの愛

私は26歳の拗らせ女だ。

先日、女1人でハプニングバーに行ってきた。
人生で初めてだ。

ずっと行きたいとは思っていた。
おそらく3・4年くらい前から。
きっかけは愛の渦という映画をみたからだった。
ストーリーはすっかり忘れてしまったが、幾つかの乱れたベッドと門脇麦のラブシーンは薄らと覚えている。

そんな微かな記憶とともにハプニングバーに行ってみた。

様々な期待を胸に抱いていた。
名前も職も知らない他人の性が見れるところ
そして自分の秘めた本能に向き合えるところ

いったいどんな人たちがいるのか
どんな物語があるのか……

結論から言うと、がっかりした。
一言で表すと、そこはTinder BARだ。

やり目の若い男たちばかりで、彼らは一夜限りのセックスの相手を探しに来ている。
アプリでは出会えないから、 BARにきたみたいな輩だった。

もちろん結果的にはそうなるのかもしれない…
しかし、そこにはもっと妖艶なストーリーがあるものだと思っていた。

普段は表に出せない「性」という「暗」な部分

そんな誰しもが隠している秘密を、本能を、剥き出しにいているからこそ面白いのだ。

その夜会った男たちはいつもズル剥けではないか!?
何でもかんでも剥けばいいという訳ではない。
時には隠れているからこそ、剥けたときに価値がある時もある。

想像ではあるが、
ハプニングバーというのは昔に比べてメジャーになりすぎたのかもしれない。
(大阪の飛田新地のように…)

昔は紳士淑女が集まる場所であったが
そうでない人たちも受け入れるようになったのか、そうならざる得なかったのか
(だから私も行けたのかも知れないが)

とにかくオープンになり過ぎた。

性と密。

人の本能は、隠れているからこそ
生々しい美しさがあるのだと私は信じている。





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