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呼吸器内科(13) 診察

今日は、呼吸器内科の診察日です。

昨日の秋雨から一転、青空が広がっています。
うん。暑い 笑
病院迄歩くと、薄っすら汗ばむ陽気です。

U公園の片隅に、学生さん達がいました。
女の子がバトンパスの練習をしてます。
その場に立って腕ふりしながら、「1・2・3、ハイ!」と後ろに手を伸ばしバトンを受け取る練習です。
懐かしい…。
陸上部ではリレー選手だったので、私もよくやりました。
あの頃の私は、こんな未来、想像さえしてなくて。
やり直せるものならば、今の記憶を持ったまま、赤ちゃんの頃からやり直したいな。
未来では、自由に、時空を行き来できるようになるのかしら。
そしたら、人生やり直したり。
未来に行って、特効薬を大量に盗んで(笑)、過去と現在の患者さん達に配り歩けたりするのかな。
そんなことが出来るようになったら、未来のお薬は、もっと開発がすすんで、もっともっと良いお薬が流通することでしょう。
なんて素敵 笑

今日は、珍しく院内が混雑してました。
採血室も、いつもより患者さんが多めです。

と、小さい女の子が採血を終えて、歩いてきました。
女の子は、痛みを我慢してる様子。
お母さんが「泣かなかったね。頑張ったじゃない」と労ってました。
(ホントよく頑張った! えらい! えらい! でも、痛かったよね)
痛みに耐える姿がいじらしくて、私も褒めたくなりました。

今日の採血室は、ピリピリした雰囲気。
険悪そうな女性には当たりませんように!と心の中で祈ります…。
本日担当してくれる方は、優しそうな女性でした。
ここの採血室は、8割方、女性技師さんの手技は痛いので、覚悟を決めます。
(あの子が我慢したんだもの。私だって頑張るのだ 笑 
 あれ? ……痛くない! やったぁ~!)

調子にのった私は、あるお願いをしてみることに。
「お子さん用の止血シールがあるんですね」
「そうなんですよ。くまモンのシールです」
「私にも、貼ってもらうことって、できます?」
「え……? ええ。いいですけど……」

明らかに困惑した様子 笑
くまモンの止血シールを見せてくれました。
くまモンの顔をプリントした止血シール。
いくつか種類があるようです。

「……え……本当に貼るんですか?」
「はい! お願いします!」
「そうですか……。じゃあ、このくまモンで……本当に貼りますよ?」
「ありがとうございます♪」
「はぁ……」

大人だって、頑張ったご褒美が欲しいんです。
注射嫌いなのに、毎回、逃げずに頑張ってるんです。
だから、たまには頑張ったご褒美ください 笑

このくまモンシール、先生に見せびらかそうっと♪
くまモンシールを一人ニヤニヤ見ながら、採血室を後にします。
(ですが、いざ先生を前にすると見せびらかすことは出来ませんでした…)

レントゲン撮影後、休憩室で「今日聞きたい質問事項」を書き出します。
あまり多いといけないので、今日の目標は2つ。
質問できなかったら、次回、血内先生に訊いてみようっと 笑

移動時、階段を昇ると息切れが…。
最近、マスクして歩いたり、少し運動するだけで、息切れするんですよね。
治療前もこんな感じだったような。
単なる運動不足によるものだといいんだけど。

今日は、MRI検査の結果説明なので、ここは勇気を出して、先生の結界をズカズカ破って、モニターに近づきます。
腫瘍の大きさが記載されてるかな?と期待して。
先生、お嫌でしょうが、暫しの間我慢してください。

肺のレントゲンは、問題ないとのこと。
脳のMRIの結果は、また少し小さくなっていました。
モニターを凝視しましたが、何ミリかまでは分からず…。
血内先生、次回いつものヤツ、お願いします 笑

撮影する毎に、3割減少していく脳腫瘍。
2.1センチ×0.7≒1.4センチ
1.4センチ×0.7≒1センチ
…これを延々に繰り返しても、決してゼロにはならない。
だって、ゼロになるのは、分子か分母、どちらかがゼロの場合だから。
(算数ではそうでした 笑)

「ゼロにはならないですか?」
「ゼロにはならないね」

先生、きっぱり仰いました。
アレセンサでは、脳腫瘍をゼロにすることは出来ないんですね……。
以前も、腫瘍を無くすには「手術」か「ガンマナイフ」をするしかない、と仰ってはいましたが…。
毎回、呼内先生は、きっぱりはっきり言い切ります。
呼内先生の、その嘘をつかない、変に期待させない、誠実なところ、大好きです 笑

この流れで、用意していた質問をしてみました。

「脳転移がある場合、アレセンサの次にローブレナを飲むと、次に飲める薬はないのでしょうか?」

これは、アレセンサを服用している方が、その方の主治医に
「アレセンサ→ローブレナときたら、次服用できる薬はない」
と、断言されたそうで。
(但し、今後の新薬開発次第みたいですが)

もし、服用できる分子標的薬があればと思い、訊いてみました。

「アレセンサの次は、ローブレナとアルンブリグがあるけど。
 脳腫瘍が大きくなってきたらローブレナを飲む前にガンマナイフで叩いた方がいい。
 ガンマナイフは脳腫瘍が小さければ小さい方がいいから」

血内診察時に見た呼内先生が入力したカルテ。
そこには「アレセンサ開始(γナイフ保留)」とありました。

(保留…ってことは、呼内先生は、いつかは必ずガンマナイフやるつもりなんだ)

私の認識では「アレセンサ開始(γナイフせず)」だったのですが、呼内先生は「保留」。

アレセンサがこのまま効いてくれたら、ガンマナイフはやらなくてすむと思っていたので、この「保留」という二文字が、ずっと引っかかってました。

そっか。
やっぱり、いつかはやらないといけないんですね。ガンマナイフ。
うーん。
アレセンサの効果が落ちてきたら、今後について、ちゃんと考えないといけないな。
アレセンサとサヨナラする時、T大病院ともサヨナラする時になるのかな。

「他に質問ありますか? どんなことでも大丈夫ですよ」
「え?!(いいんですか?)」
思わず、声が出ちゃいました。
今日は、患者さんが少ない日なのかな。
先生、質問は星の数ほどあります!
三日三晩、語り明かしても尽きそうにありませんが、いいんですか?
でも、今日は用意しておいた2個までにしておきます……。
延々質問してたら、流石に「いい加減にしろ!」と蹴り出されるに違いない 笑

アレセンサを服用している方・服用していた方を追跡調査(大げさ 笑)した結果、ある法則が浮かび上がりました。

それは、
「アレセンサ服用後、体重が増加した方は、5年でも8年以上でも服用出来ている」
「アレセンサ服用後、体重減少や変動ない場合は、数カ月~1年未満とか服用期間が短くなる傾向がある」
アレセンサを数年服用出来ても、脳腫瘍がある場合は、アレセンサを服用出来なくなったら、坂道を転がり落ちるかのように癌が進行し。
結局、アレセンサ服用終了後、1~2年で亡くなる場合がある。
これは、あくまでも私調べです。
たった10数人の調査結果です。
でも、アレセンサを平均より長く服用されている方は、揃って「10キロ増加した」と仰ってます。
アレセンサ服用開始直後、先人達より「体重増えても気にしないように」と助言をいただいてました。
だから、私は「アレセンサ=太る」という認識でしたが…。

そこで「体重増減と服用期間の関係性」を訊いてみました。
呼内先生の答えは「そんなことない」とのこと。 

たまたま、私の知る10数人だけの統計結果ですが。
早い人は、服用開始1週間で体重増加傾向が出るようですけど。
うーん。癌細胞が死んで、それまで癌細胞が必要としていた分のカロリーを減らさず、そのまま摂取し続けたから、体重が増えたのでしょうか。
癌患者さんは、グルメ(食べるの大好き、美味しいもの大好き)傾向があるから、食事量が変わらないと増えるんでしょうか。
どうなんでしょうね。

私は胃が悪いからか、減ったり、戻ったりの繰り返しです。
現時点では、どっちに転ぶか分かりません 笑

ローブレナは、アレセンサで増えなかった方も、もれなく体重増加してるみたいです。
他部位の癌で分子標的薬を服用している方も、体重増加してる人、多いようです。
素人が、体重増減と耐性獲得期間の因果関係を調査するのは無理だから、もう分からない 笑

人間ドックの予約が取れましたが、やはり、次回の血内診察日迄には間に合わず。
そこで、お詫びと提出すべきデータ確認、予約日変更をお願いしたく、血内先生にお手紙を書いてきました。
大学病院の先生に手紙を書いても、受付の方が即シュレッダーにかけて、先生には届かないかな?と思いつつ、呼内先生に確認しました。
看護師さんに確認してみるようにと、助言をいただきました。
が、なんとなく、
「患者の分際で医師に手紙を渡そうとは、何たる無礼者! 何たる非常識!」
と、思われてるような……。

医師にお手紙出すのは、よくないことなのでしょうか。
ラブレターではないんですよ。
本当に! ただの! 業務連絡なんです!!
血内先生、超絶忙しい人だから、絶対捕まらないだろうし。
そうなると、もう手紙しかないのかな、と思ったのですが……。

とりあえず、呼内先生に教えていただいた201の看護師さんに確認します。

「先生の診察日に来て渡してもらえたら、預かります」
(……え。それだったら、診察受けますけど……)
「若しくは、送っていただくか」
(院内にいるのに、郵送?! 笑)
「予約の変更をお願いしたいので、診察日に来るのは、ちょっと……」
「予約の変更だけなら、5番でできますよ」
「出来るんですか? キャンセルしか出来ないのかと思ってました」

予約変更って、担当医しか出来ないのかと思ってましたが、受付の方でも対応可能なんですね! 
知らなかった!
ってことは、これから、簡単に予約変更できるってことか(コラコラ)
5番窓口で無事に予約変更でき、お手紙は血内先生には渡さずにすみました。

<後日談>
 予約変更できたと思ってましたが…。
 後日、血内先生からお電話がありました。
 「初診枠で、しかも、休診日に予約が入ってますよ(怒)」と。
 受付の人が「この日のこの時間なら空いてます」と仰ったんです 涙
 血内先生、怒らないでぇ~。
 しかも、仕事中だったので、電波が悪く。
 何度も名乗らせてしまいました…。
 職場は、とあるキャリア以外は電波が非常に入りづらく。
 そのこともあって、手紙にはメールアドレスを記載してました。
 メールなら、確実に受信できるし。
 電話不通になるよりかは、失礼にはならないかなと思い…。
 こんなことなら、手紙、郵送すればよかったー!
 次回、同じことが起きないように。
 血内先生、連絡先交換してください!
 違う。そうじゃない 笑
 なるべく予約日変更しないように、気をつけます!

それにしても、今日は、会計も混んでます。
先に、薬局へ。
久しぶりに血管測定をしました。
おお! 血管年齢25歳!! わーい♪ 

心電図測定器もあり、試しにやってみることに。
やり方がよく分かりませんでしたが、異常はなさそうでした。
血管測定時には、異常心拍が出てたけど。
気のせいってことで 笑

支払額(再診)
 再診料                         76点
 医学管理料等            360点
 検査料                       575点
 画像診断料                210点
 投薬料                       138点
 負担額(3割)  4080円

支払額(薬局/28日分)
 調剤技術料                     96点
 薬学管理料                   209点
 薬剤料      76020点
 保険内点数    76325点
 負担額(3割)      228980円


2022年 7月  コロナ感染(ワクチン未接種)
2022年10月 人間ドック
2022年11月 人間ドックの検査結果
       →胃MALTリンパ腫の疑い
2022年12月 大学病院で胃カメラ検査
2023年 1月 胃MALTリンパ腫確定
2023年 2月 PET/CT検査
       →胃以外にも病変の疑いあり
2023年 3月 造影CT検査
       →肺がん・転移の疑いあり
       骨髄検査
       →問題なし
       気管支鏡検査
       脳造影MRI
       →肺癌 ステージⅣb ALK
2023年 4月 超音波エコー・造影CT検査
       →胆石、胆嚢ポリープ、数個
アレセンサ服用開始
2023年 5月 脳造影MRI
       →脳腫瘍(2.1センチ➡︎1.4センチ)
2023年 6月 造影CT
       →原発巣、縮小
2023年 7月 脳造影MRI
       →脳腫瘍(1.4センチ➡︎1センチ)
2023年 9月    造影CT
                         →原発巣、縮小
2023年10月 脳造影MRI
       →脳腫瘍、縮小

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