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尿意が限界なのにバスに乗ってしまった男の結末【日記のような何か】

久しぶりにバスに乗った。おしっこが漏れそうだ。

いきなりで申し訳ないが、僕は今はバスに乗りながらこの記事を書いている。

なぜかというと、もう尿意が限界で文字を書いて気を紛らさないと危ないからだ。

何もしないでいると膀胱に意識が行ってしまう。


なんでこんなにもトイレに行きたいんだ。

そういえばバスに乗る前に、紅茶を飲んだ。

あれが原因だったのか?

カフェインの利尿作用のせいでこんなにも苦しむことになってしまったのか?

たしかに僕はバスに乗る前に紅茶を飲んだ。でもトイレにも行ったぞ。結構トイレに行ったのにも関わらずもう出そうだ。装填が早すぎる。カフェインおそるべし。


バスは結構揺れるから膀胱に振動がすごいくる。

しかも今日はバスで結構遠くまで行く予定がある。

途中のバス停で人が出入りするたびに時間がかさんでいく。

もうどうしようもないから窓から外を眺めて気を紛らわすしかない。


外を眺めると自転車に乗った少年が通り過ぎた。頬は赤らんでいて、いかにも冬の少年という感じだ。子供は風の子というが確かに風の子だった。

バスの窓から外を眺めるのは結構好きだ。

電車とか車とかでも、車窓をキョロキョロ見ている。

外を眺めて人とか看板とかとにかく面白いものは無いかとネタを探している。

そういえば記事のネタ。最近全然ストックがないな。なんでこんなにもアイデアが思い浮かばないんだろう。

きっと膀胱がパンパンだからだろう。


いや、膀胱の話はどうでもいい。いや、どうでもよくはないけど、今は何も考えないようにしよう。


それにしてもバスって本当に大きいな。バスの運転テクニックマジですごい。

こんなにでかいものを他の車スレスレで通り過ぎるなんて凄すぎる。

これ絶対何回かは事故ってるだろ。

これ何回か事故ってないと出せない大胆さだろ。

僕は一応車の免許は持っているが、全然車を運転していない。

車を運転するのが単純に向いていない。些細なことを見逃してしまうからだ。

速度に意識を取られて信号を無視してしまう感じで、典型的な注意不足だ。

いや、ちょっとまって僕の話はどうでもいい。

なぜ人は自分語りをしてしまうのか。自分語りは良くない。



そして何気に混んでいる。なぜ混む。なぜ車に乗る。たすけてー

俺の膀胱はもう限界だ。なぜこうも遠い。

本当に限界が来たら降りればいいが、時間もお金も無駄にしてしまう。余計な出費を払うのは嫌だ。

だからといっておしっこを漏らすのも嫌だ。

これはもう耐えるしかない。もう耐えるしかないのだ!

頑張れ俺。頑張れ俺の膀胱。


こんなことになるのなら普段から膀胱を鍛えておけばよかった。

普段からトイレに行きたくなってもある程度我慢して、膀胱を鍛えておけばよかった。なんてこった。

トイレに行けないと言うのがこんなにも苦しいことだなんて。

なんだか涙が出てきそうだ。

いやでも、おしっこでは無く涙で体の水分を出すと言うこともできるかもしれない。

いやできない。何を言っているんだ俺は。あまりにも追い込まれすぎて頭がおかしくなってしまったのか?


ていうかまだ!?こんなに時間かかったっけ?

前に来た時はもっと短かった気がするけど。

これは今が極限状態だから時間の進みが遅く感じているのかもしれない。

きっとアインシュタインもこうやって相対性理論を思いついたんだろうな。

落ちたリンゴで引力を発見したニュートンのように。


おい!そこのお前!手を離して自転車に乗るな!何カッコつけてるんだ。

今、窓から外を眺めていたら、自転車に手放しで乗っている大学生を見つけた。

少年は頬を赤らめて乗っていたのに、大学生ときたら手を離して自転車に乗っている。

普通に危ないからカッコつけるのはやめなさい。

なんで手を放して自転車に乗るの?「手が楽だから」っていう人いたけど、実際普通に運転したほうが楽じゃないか?

というかあれなんで立ってるの?未だに理屈がわからない。ジャイロが関係しているのか?

というかジャイロって何?物理のことは何もわからない。

というかジャイロが物理なのかもわからない。


なんで手放し運転で自転車が操縦できるのか。これは永遠の謎だ。あのアインシュタインでも解けなかったそうだ。

手放し運転だと直線しか無理じゃない?カーブ来たらどうするの?

めちゃくちゃ長いリムジンみたいにカーブが来たらもう乗れないのかな。

そういう生き方で生きているのかもしれない。

そういう生き方でも生きていけるのかもしれない。


そんなことを考えていたら目的地に着いた。

ようやく排尿が出来る。

生理的な現象がこんなにもありがたいことだったなんて。

こういう事で命を実感していくのかもしれない。

こういう事で命を謳歌していくのかもしれない。

ああ、命の麗しさ。儚き。

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