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テルツェット 22/11/13 レース展望

阪神11R エリザベス女王杯 G1 3歳以上牝 芝2200m

予想オッズ

④(デアリングタクト)4.1倍、⑩5.2倍、⑱6.8倍、⑬7.5倍、③7.7倍、⑪8.5倍、⑰11倍、⑭24倍、⑧⑦26倍、⑤46倍、⑫50倍、⑮90倍、以下100倍以上

レース展望「恵まれないと」

前走、クイーンSでは道中の不利をはねのけ、わずか1頭分のスペースを捌き切って連覇達成した当馬。その後は空港牧場、天栄と経由して2年連続の出走へ向けて調整されている。共同会見を見る限りマイルCSとの2択で鞍上の進言もあってこちらにしたようだ。
とはいえ、昨年を見る限りやはり難しい戦いになることは否めない。昨年は距離不安を考え内を掬って早め進出したが、外差し馬場に泣いたという見方もあるが、それでも最後の止まり方はスタミナ切れを感じずにはいられない。
その分、鞍上が池添に替わるのは今レースに関してはプラスに働く可能性もある。いい意味で待てるタイプの彼で追い込みというのは、同じ小回りの前走で相性の良さは証明済みだ。詰まるリスクや届かないリスクもあるが、能力を考えればそういったリスクを込みで狙っていかないとなかなか好結果は得られないのではないか。
そういった意味では外枠はかなり割引をせざるをえない。先週のアロマデローサもそうだったが、内に入れるという所で手数が必要になるので、もしかしたら15番手とかいうことにもなる。
展開の話でいうと、ローザノワールの単騎はほぼ確定、その後をどの馬がどう出るかという形だが、いずれにせよ縦長ハイペースにはならないか。そうなると、アカイイトが進出するタイミングに合わせるというのも手としてはある。正直、タイプとして合ってはいないとは思うが、インが取れなかったらBプランとしてはありではないか。
週半ばはまったく雨は降らなかったようだが、日曜は雨予報。この雨量に関しても、多少の雨はこなす(昨年のクイーンSが直前に雨だった)ので歓迎材料ではあるが、降りすぎて地面まで浸透してしまい、タフな馬場になると本質的に距離が長すぎるだけにマイナス材料。出来れば良と稍重の間くらいで収まってほしい。
調教は騎手騎乗とはいえ負荷をそこそこかけてきたなという印象。輸送で減らす可能性を考慮してもこの攻め量ということで、おそらく普段から調子は良いのだろう。事実、昨年と比べて前走馬体重、調教後馬体重はともに10kgと同じだけ増えている。
後は当日のテンションか。輸送もそうだが、やはり地下馬道、そして観衆の数というのは、前走ですら馬場入りで苦戦していた(珍プレーとして動画がよく上がっている)だけに懸念材料。馬場は先出しだろうが、それでも平静を保っていられるか。ここが厳しいとゲートで立ち遅れて苦戦するパターンになってしまう。

余談だが、今年のエリザベス女王杯は女王が崩御されてから最初の開催になる。女王は競馬をこよなく愛され、ご自身でも競走馬を所有されていた。
そのうちの一頭にHighclereという馬がいる。この馬を母母に持つのがウインドインハーヘア。そう、ディープインパクトの母にして、テルツェットの父母である。競馬が紡ぐ世界の糸に思いを馳せつつ、奇跡の激走にも期待するというのも乙なものではないだろうか。

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