見出し画像

テルツェット 22/11/13 レース回顧

阪神11R エリザベス女王杯G1 3歳以上牝 芝2200m 56・池添 16番人気12着

レース振り返り

大きな出遅れはなくスタート。この馬にしては積極的に運んで、中団外。そのまま4角入り口から仕掛けていき、残り300m位では4番手まで浮上。しかし、そこで力尽き、最終的に12着。おそらく最後となるG1でも結果に結びつかなかった。

レース回顧

まずはテルツェット、池添騎手、和田調教師はじめスタッフの皆様、お疲れ様でした。

パドックを見てもやはり適正はこの中では短い方になっているのがはっきり。馬場はいつも通り先出し。スタートはこの馬にしては悪くは無かったのですが、内にいた⑮、遅れて⑭が外にヨレ、さらに前に行く意思をはっきり見せていた⑰に前をカットされてしまいます。それでもスタートの良さから騎手は前で戦うプランだったようで、最初の1ハロンである程度動かしてポジションを確保。⑮が併走する形でしたが譲らず結局前に出ます。
この後坂下、密集の中でごちゃつくシーンがありますが、パトロールを見る限り③→④→⑥→⑦→⑪→⑬と徐々にズレていき、ほぼ一番外だった⑰が一番動く結果になり、前との間隔が1頭分も余裕がなかったため当馬もアオりを受けた格好でしょうか。この時点で川田Jは内で耐えられるスタミナはない(それだけ外有利)という認識だったのかもしれません。当馬とは関係ないですが、④も外に出そうとして⑦が鞍上が尻もちをつくほどの不利を。
ゴール板手前では⑬が外に出ることで当馬はまたも弾かれることに。ここですぐコーナーが入ったこともあり、⑬の後ろにポジションを移動。ここで4完歩ほど頭を上げるシーンが。結局落ち着いてくれて⑪の横にポジショニングします。

ここから2コーナーまででは、④が外に出るのを⑪がブロックするなど、隊列をめぐる攻防が続きます。結果的にですが、2コーナーに入るタイミングで外の隊列にいた馬が掲示板を独占という結果に(それだけにデアリングタクトは流石の地力)。3コーナーに入るタイミングで、⑬が⑰を捉えにかかるのに若干外にずらされますが、こちらも落ち着いて対処。残り800mから徐々に仕掛けだします。ここで仕掛けながらもあまり押し上げて行っていないのは、全体のペースアップの影響か、コーナリングの問題か、はたまた全開スパートをしていないのか。ここはちょっと気になるところです。

直線では一瞬伸びて来るものの、例えば直後から外を上がっていった勝ち馬とはやはり勢いが違いますね。それでも坂下までは8番手くらい。そこから一度交わした内の馬にも交わされたのはバイアス以上に坂や距離が堪えたということなんでしょう。

道中の進路取りは完璧だったものの、結果的に仕掛けが早かったため大敗したという格好にも見えます。勝った馬が直後で競馬していただけに余計。しかしもう1列後ろか、仕掛けをワンテンポ遅らせたらというのは野暮に思えるほど清々しい気分です。これは結構な人がそう思ったのではないでしょうか。外をきっちり回して戦えるところを見せてくれました。ありがとうございました。

次はどうする?

一応、引退の話は出ていないため次があるという前提で話を進めます。
次は中山記念一択。でしょう。クラブ規定で来年3月が引退期限。この血統馬の繁殖入りを延ばすというのも考えづらい。そうなると1800m前後で負担重量も極端に重くないのはここになります。最後、いい走りを見せてほしいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?